遠藤一郎
coming soon…
2019.09.14 [土] - 2019.09.22 [日]
12:00-21:00 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)
【今回は招待券が必要です】
去年から再開した『ほふく前進』の映像を初出しします。
淡々とした40分の映像です。ただズルズル這っているのが映っています。わかりやすく伝えようとしただけで作品を作ってません。画質とか尺とか作品は考慮外です。
はっきりと見たいと思ってくれる人、意識のある人に見てもらえればと思うのです。それが大事で嬉しいです。必要な人には絶対に見逃さないでほしいと思います。
ほふく前進は本当に未知だらけでまだ自分でも何が何やら。やっと少しずつわかってきた気がするけど、まだまだ。どうなってんの?という感じです。ただ最高です。
映像は未踏の未知だらけでまさにリアルです。編集で要所を繋いではいますが、ただのリアルが淡々と映っています。
※観覧を希望される方は招待券をオンゴーイングのHPから抜き取って受付で提示してください。
ご鑑賞の後はカッパ師匠がおいしいお茶をふるまいます。
よろしくお願い致します。
遠藤一郎
上映時間:40分(途中入場はできませんのでご注意ください)
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9月14日(土)19:00~
オープニング・パーテー
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9月20日(金)19:30~
!!!!緊急凱旋企画!!!!
「東南アジアリサーチ紀行2019 トーク編」
報告者:山本篤(ベトナム)、柴田祐輔(東南アジア諸国の話)
あのバリヤバの二人が、東南アジアの旅から帰ってきた!
最新の東南アジアのアート事情を爆笑トークで送る至福の90分。必聴です
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9月21日(土)15:00~
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。
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9月22日(日)19:00~
「過去と未来、それといまの話をしよう」
遠藤一郎、小川希によるガチンコ対談
「遠藤一郎です。よろしくお願いします。」 会うなり、がっしりと握手をされた。学ランを着て、痩せてはいるが骨格のしっかりした、背の高いボサボサ頭の青年。“未来へ”と車体にデカデカと書かれた黄色いバンをOngoingの前に横付けし「これを見てくれたらわかります」と1枚のDVDを手渡してくれた。僕がスペースをオープンして間もない時期だから、もう10年以上も前のことになる。それが一郎くんとの初めての出会い。 それ以来、彼はいつも忘れた頃にひょっこりと顔を出してくれる。ちょっとはにかみながら「いやー、おがわさん。最近どうですか?」と嬉しそうな笑みを手土産に。最近目にした笑える出来事や、こんなヤバイやつがいたなどのたわいもない話を、お茶をすすりながら小一時間話し、車に乗ってまたどこかへ旅立っていく。黄色い車が彼の家でもある。 出会った時は野良犬を思わせる風貌だった彼も、今や全国のアートプロジェクトで声が掛かる有名人となった。ポジティブでストレートなメッセージをデカデカと原色で描くライブペインティングや、人々の未来への願いが書かれた連凧揚げ、また最近ではカッパ師匠と名乗り妖怪の出で立ちで美味しいお茶を振舞ったりもする。元来の兄貴肌もあってか、そんな一郎くんの周りにはいつも沢山の若者が集まっている。はじめは小さなバンだった黄色い愛車も、年月を経るごとに大きくなり、今ではバスにまでなってしまった。相変わらず「未来へ」とデカデカ書いてあるのは変わっていないが、その黄色い車体に若者たちを乗せて一郎くんは全国を飛び回る。 若者のみならず一郎くんの周りにはいつも沢山の人々が集う。あの優しい笑みと懐の広さが皆を惹きつけるのだろう。これまでの彼の作品も多くの人々を巻き込んだものが目立つ。ただ、Ongoingにひょっこり現れる時は、決まって一人のことが多い。猫背でお茶をすすり、言葉を選びながら話をしてくれる一郎くんのその姿は、沢山の人々に囲まれたイメージとは少々異なる。でも僕はそこにいつも彼の本来の姿を見てとってしまう。それは、アーティストが持つ絶対的な孤独だ。 あの時手渡されたDVDには、「いくぞー」と雄たけびを上げ、六本木ヒルズを支える柱に何度も何度も体当たりする若き日の一郎くんが映し出されていた。もちろんコンクリートの柱がびくともするわけはないが、それでも幾度となく立ち上がり体当たりを繰り返す。数十分が経ったであろうか。数人の警備員に囲まれその場から連れ去られていくまで体当たりを続け、そして画面が暗転し、最後に一郎くんのメッセージが流れる。あの映像を見た時に覚えた感動を僕は今だに忘れられないでいる。そこには、絶対的な孤独を抱えながら、それでも世界と真っ向から対峙する一人のアーティストが映し出されていた。知識やテクニックなどを必要とせず、矛盾だらけの、光の見えない、このめちゃくちゃな世界にがむしゃらに立ち向かっていく。未来への希望だけを武器に。だから僕は、あの時からずっと、遠藤一郎というアーティストを信用している。多分、これからもずっと。 (Art Center Ongoing 小川希)
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