Art Center Ongoing

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I AM A GOOD GIRL (LIFE,SAVE,AH~)

八木恵梨

2019.07.24 [水] - 2019.08.04 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

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7月27日(土)19:00~
オープニング・パーティー

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8月3日(土)19:00~
LIVE
水泳帽を被って『I AM A GOOD GIRL』と言うライブ

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8月4日(日)15:00~
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。

この度Art Center Ongoingでは、八木恵梨 個展『I AM A GOOD GIRL (LIFE, SAVE, AH~)』を開催いたします。本展は、八木が継続して取り組んでいる「ライフセーバー」シリーズ最新作となります。 八木はこれまで、妄想をドローイングによって展開し、ものがたり形式で保存する活動を続けてきました。線描で極個人的な妄想にクリアな輪郭を与え、鑑賞者とその共有を試みると共に、展開したそれにさらなる奥行きを持たせるべく、映像や音声などの多様なメディアも活用しています。
「ライフセーバー」は、バイト先で先輩をライフセーバーと見紛うたという、作家の実体験から生まれたキャラクターです。オレンジ色のダウンジャケットを着たその姿が纏う「ライフセーバー感」に一瞬で心を奪われて以降、八木は自身の妄想の産物である彼を、あらゆる方法で描き続けています。それは、ライフセーバーを魅力的な存在でいさせ続けるための実践であると同時に、ライフセーバーを描く自身の態度、資格を問い続ける、内省的な行為でもあります。
本展の主役は、このライフセーバーに色仕掛けをし続けるキャラクター「スイムキャップ」です。スイムキャップは展覧会タイトルが示すように、人格のない男性像であるライフセーバーに対して「良い子(good girl)」であり続けようとするキャラクターです。ライフセーバーにとって魅力的な存在でありたいと願うその存在は、自身の妄想から生まれたモチーフへ誠実であろうとし続ける作家の写し鏡でありながらもまた、八木の妄想でもあります。
「人類に何を残せるかと考えた時、自分の個人的なことが飛躍して変化していく、一事例になれたらいいと思った」という八木。作家自身とキャラクターたちとの関係をも皮肉的に取り込み、一層複雑さを増してきた物語は、この先どのように変容していくのでしょうか。 会期中8月3日(土)には、スイムキャップに扮した八木自身も出演する「水泳帽を被って『I AM A GOOD GIRL』と言うライブ 」も開催されます。「I AM A GOOD GIRL」とうまく発音できないながらも練習し続けるのは八木でもあり、スイムキャップでもあります。その二者の在りようを、観客は直接目撃することができるのかもしれません。八木による変化してゆく物語を会場にて、存分にお楽しみください。
(津賀恵)

八木恵梨

1994年生まれ。東京藝術大学の油画技法・材料研究室、博士後期課程に在籍中。「自己の個人的な妄想を他者と共有する」ためのツールとしてドローイングやスケッチを行っている。2018年から現在まで、泥酔時にみた男性の幻をめぐる […]