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後出しジャンケン
Ongoing JACK!!

ホスト:うらあやか

2016.01.27 [水] - 2016.01.31 [日]
12:00~21:00 入場料:400円(セレクトティー付き)

http://atodashi-janken.tumblr.com

反応速度があるアーティストを集めて自身の作品と他の人の作品との距離を測りつづけるグループ展。連鎖反応が起こるとよい。展示とパフォーマンスを断続的に続けます。
ルール:パフォーマンス・ドローイング・飾りつけなど、自身の作品によって他人の作品及び領域をジャックし自分の作品の一部とする。作家は時にパフォーマティブに、状況に対しクリティカルな一撃を喰らわすこと。
(出演予定:うらあやか/土谷泰彦/長崎リサ/濵田明李)

会期中イベント
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1月31日(日)
17:00~19:00
クロージングトーク(入場料込400円)
「俺らによる俺らの俺らのためのトーク」
群れがちな「俺ら」が「俺ら」を考察する。
ゲスト:阪中隆文、江藤佑一

19:00~
クロージングパーティー

「ドローイング、コラージュ、パフォーマンスなど、自身の作品によって他人の作品及び領域をジャックし自分の作品の一部とする。参加作家はプレーヤーとして“自分のスタイル”を自覚したパフォーマティブな方法で、状況に対しクリティカルな一撃を喰らわすこと。」というルールの下、土谷泰彦、長崎リサ、濵田明李、うらあやかの4名で1月27日から31日まで、Art Center Ongoingのギャラリースペースで遊んでいた。自己模倣、また他の作家への擬態、痕跡を消す、残しておいたログを読み上げる、写真を撮りそれを展示するなど、日毎に要素が増殖した。これは私から見たそれぞれの作品の概要であるが、土谷泰彦さんは、ドローイングをコピーする“量産行為”や、置かれる環境によって変化し完成するドローイング、つまり手元で描いているうちは未完成の状態に留めるような作品を制作した。長崎リサさんはビニールや端切れといった所謂ゴミを素材に、それらを編んだりコラージュしたりして空間を多い尽くすインスタレーション作品を展開した。また彼女は普段街の隙間を見つけては路上ライブや似顔絵描きをして、彼女の持つ異物感を残したまま街へ寄生する活動をしている。濵田明李さんは紙粘土、草花、メモ帳、布、でんぷんのり、ポリチューブ、コーナーガードウレタンなど様々なものを使って、それらの持つ文脈や機能とは別のイメージを重ねるようなパフォーマンスを行った。私うらあやかは観客をゲームに巻き込むような参加型のパフォーマンス作品を制作していて、後出しジャンケンでは壁面に会期中5日間のログを台本のような形で記述し、たまにそれを元に再演するパフォーマンスを行った。が、先に書いたように擬態や自己模倣によって自らの領域を規定することはもはや困難であるから、この限りではない。自身を含むこの4人の作品に「隙間」に対しての反応の違いを感じて、その面々で手を重ねてゆくうちに後から何かが追いついてくるのではないかと思い“後出しジャンケン”の話を持ちかけたのだった。
(ホスト:うらあやか)

うらあやか

1992年神奈川県生まれ。2015年武蔵野美術大学油絵学科卒業。相反する物事を反転若しくは攪拌する装置としての作品を目指す。観客との協働によって成立させる参加型パフォーマンスおよびそのデザインや、虫や動物との身体的な関わ […]