Art Center Ongoing

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how to make friends

工藤玲那+斎藤英理

2023.07.19[水]_ 2023.07.30[日]
12:00‒21:00(月火定休、水木金は16:00〜18:00まで一時休憩)
入場料: 400円(セレクトティー付き)

この度、Art Center Ongoingでは、工藤玲那と斎藤英理による「how to make friends」を開催いたします。本展では、人と人の関わり合いの中で生まれる淡い境界線=「友達」をキーワードとしながら、コミュニケーションや他者との関係性について考えます。
工藤玲那は1994年宮城県生まれ。東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コースを卒業後、アジアを中心に国内外の各地に滞在、そして横断をしながら制作活動を展開。絵画や陶芸、ドローイングなど、様々なメディアや素材を用いて表現を行っています。工藤は、一度話した相手を友達と認識することが多く、自身のコミュニケーションについて「手のひらを見せることで他人の警戒心を解く」と話します。2019年に発表した『辺境の人々』の制作では、ヤンキーと呼称される人々と土地の結びつきに着目し、「ヤンキーと友達になりたい」という思いからリサーチや制作を展開していきました。ただ、そうした一方で、特定のコミュニティに属する意識は希薄であるともいいます。工藤は、コミュニケーションを取る際に生じる、「する、される」という行為の暴力性を自覚することで、他者とのつながりや、自身の作品の壊れやすさに脆弱性を感じてもいるのです。
斎藤英理は1991年福島県生まれ。和光大学表現学部芸術学科卒業。記憶や認識など目に見えない不確かな動態をモチーフに制作を行ない、映像や音などのタイムベーストメディアに関心を寄せています。映像を用いたインスタレーションや、劇場空間での映像上映について斎藤は「空間に存在しているが、かたちが残ることはない」といいます。意識があること、あるいは、ないことにも興味を持ち、2018年に制作した『ゆれる:夢遊する身体』では、物事を確認する行為の過程を描きだしました。自身の作品に身体を用いることが多々ありますが、演劇や映画に登場するような「わざとらしくつくられた身体」は扱わず、一貫して、「偶然性を持ち合わせた身体」を用いています。斎藤は今回の展示に際し、「関わったことのない他者と友達になれるのか」という疑問を抱いていると話します。
本展示で、工藤はコミュニケーションにまつわる自身の性質を解体し個人的な体験をもとに再構築したセラミック作品を発表します。一方の斎藤は、風景や身体のみでは語れないコミュニケーションについて言葉を用いて模索しながら、意思疎通のできなさから起こる動態や人間関係にまつわる新作映像を発表します。
「友達」という状態は、果たしてどのように構築されていくのか。私たちが当たり前のように知っていると思いながら、本当のところは誰も明確な答えを導き出せないその問いに、それぞれの表現で挑む工藤と斎藤。ぜひこの機会に、多くの方々にご高覧いただけますと幸いです。
(Art Center Ongoing 松岡はる)

会期中イベント

7月22日(土)17:00-
オープニングパーティー

1,000円(軽食+1Drink+入場料)

7月29日(土)17:00-
オンゴーイングスクール

1,000円(お好きなケーキ+1Drink+入場料)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説

7月30日(日)18:00-
トークイベント
ゲスト:岡村恵子(東京都現代美術館学芸員)
1,000円(1Drink+入場料)

ゲストプロフィール
岡村恵子(おかむらけいこ)
学芸員として東京都現代美術館(1995-2007/2021-現在)、東京都写真美術館(2007-2021年)に勤務。2009年に、映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」を立ち上げ、第13回(2021)まで、ディレクター/キュレーターとして毎年携わった。現代美術のパフォーマンス性をテーマに、特に映像インスタレーションや映画、パフォーマンス作品を領域横断的に数多く紹介してきた。おもな企画に「MOTアニュアル2000 低温火傷」(2000)、「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクトアニメーションの源流」(2009-2010)、「フィオナ・タン まなざしの詩学」(2014)、(「しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像1970年代から現在へ」(2019)、「山城知佳子 リフレーミング」(2021)などがある。現在はMOTのコレクション部門を担当。

斎藤英理

斎藤英理は1991年福島県生まれ。2015年和光大学表現学部芸術学科卒業。記憶や認識など目に見えない不確かな動態をモチーフに、主に映像メディアを用いて制作を行っている。2022年より飯嶋桃代+斎藤英理の活動として、根岸外 […]

工藤玲那

工藤玲那は1994年宮城県生まれ。2017年東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業。現在は拠点を持たず、アジアを中心に各地に滞在し、横断しながら制作活動を行なっている。様々な土地を転々とする中で混ざりあうアノニマス […]