阪中隆文
1989年 東京都生まれ2013年 多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業 個展2024年「BankART Under 35」BankART KAIKO、神奈川2024年「パ 育児のパロールん」Art Center O […]
2026.2.4[水]_ 2026.2.22[日]
18:00-21:00(水木)、12:00‒21:00(金土日)(月火定休)
入場料: 400円(セレクトティー付き)

この度、Art Center Ongoingでは阪中隆文(さかなかたかふみ)個展、「Recreation(wet)」を開催いたします。阪中は1989年生まれのアーティスト。これまでパフォーマンスや映像、写真での制作を行ってきました。2年ぶりとなるOngoingでの個展では、クライミングをテーマにしたシリーズの新作を発表します。
2015年の〈FOUND OBJECT CLIMBING〉では、廃材や不用品をホワイトキューブに貼り付け、ボルダリングのホールド(人工の壁を登る際、手がかりになる突起物のこと)のようにして、阪中が実際に登る作品を発表。2016年の〈12DAYS ON THE LEDGE〉の際は、「地に足をつかない」というルールの元、廃材やロープを展示空間に取り付け、会期中の12日間、Ongoingの空中で生活を続けました。
近代ヨーロッパで始まったクライミングを手がかりに、同様に近代的な空間であるホワイトキューブに対してアプローチをしてきた阪中。今回「Recreation(wet)」では、泥を用いて展示空間で「遊んでいきたい」と話します。
展示タイトルにもある「Recreation」とは余暇を意味する言葉。仕事から離れ休むべき時間に行われるクライミングは、遊びであると同時に、余暇にしては非常にスリリングな行為ともいえます。近年、実際に山を登ることが増えたという阪中は、自然の中で泥や土に着目しています。タイトルの最後に加えられた(wet)という言葉は、その足元にある泥や、危険を伴うクライミングを余暇として行う後ろめたさからきているそうです。
展示では、人工的で都市的なボルダリングや、ホワイトキューブの中では通常排除される泥や土が、壁にホールドのように設置されています。さらに阪中が、定期的にその中で登ったりしながら遊んでいくことで、展示空間は少しずつ姿を変えます。手や足についた泥が拡散し、床に落ち、来場者の靴を介して、展示空間のみならず、Ongoing1階のカフェ、さらにはスペースの外までも運ばれていくことでしょう。
その土の跡に行為の痕跡を見出すことは、正当な現代美術の見方の一つといえるでしょう。一方で、鑑賞者は端的に、泥んこ遊びを連想したり、砂を汚く思ったり、ギャラリーを汚してはいけない、と思うかもしれません。全く別のものに思われるホワイトキューブ(美術)とクライミング(遊び)ですが、両者は近代の名の下に泥を不必要とし、排除してきました。阪中はその泥をあえて展示空間に持ち込むことで、ホワイトキューブとクライミングの共通項を探り、新たな視座を切り開こうとしているのかもしれません。
近代や人工、都市といったキーワードを介して見る阪中の作品は、一見真面目な美術制度への批判でもあります。しかし同時に成立する、子供のように泥にまみれる阪中のユーモラス溢れる実践を、ぜひこの機会にお楽しみください。
(Art Center Ongoing 貞方梨七)
2月7日(土)19:00-
オープニングパーティー
参加費:1000円(入場料含む 軽食と1drink付き)
2月14日(土)19:00-
トーク
『つよつよ / よわよわ』
ゲスト:菊池良太(アーティスト・クライマー)
参加費:1000円(入場料含む)
2月21日(土)19:00-
トーク
『絵に描いた餅会議』
ゲスト:岩井優(アーティスト)
参加費:1000円(入場料含む)
2月22日(日)15:00-
オンゴーイングスクール
参加費:1,000円(入場料含む お好きなケーキと1drink付き)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説

1989年 東京都生まれ2013年 多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業 個展2024年「BankART Under 35」BankART KAIKO、神奈川2024年「パ 育児のパロールん」Art Center O […]