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下平晃道

下平晃道
東京造形大学で彫刻を学んだ後、卒業後はグラフィックデザインとイラストレーションを中心に活動。徐々にテーマ性のある作品スタイルを確立し発表を始める。2010年からは「時間」と「記憶」の概念を「色」と「模様」に置き換え、絵画として表現することに取り組み、アートセンター・オンゴーイング、trax、waitingroom等で多くの個展を開催。2014年に配色パターンを描くカラーノートを始めたことをきっかけに、色彩が持つ視覚的な効果への興味が深まる。現在は京都工芸繊維大学の博士課程にて色彩と感情の関係をテーマとした研究を進め、色彩の科学的な解釈と、一般化の難しい記憶と感情の共有について考察を深めている。
ペインティング作品を通して常に新しい表現方法を模索し、水彩、油彩から始まり、支持体として固定しない吊るしたガーゼやトレーシングペーパーなどの半透明な素材に描いたり、刺繍を取り入れた手芸的な作品を制作するなど、展示ごとに作風を変化させる。描くモチーフのサイズを意図的に変更し、それらを色彩と組み合わせることによって、観る者の内面に潜む時間感覚や感情体験を喚起することを目指している。

http://akinori-shimodaira.com/