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フィクション アンド ペースト

キンマキ/大石一貴

2018.07.11 [水] - 2018.07.22 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

ペインティング:キンマキ、彫刻:大石一貴

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7月11日(水)19:00~
オープニングパーティー

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7月14日(土)16:00〜
ワークショップ:「サムネイルとヤフオク出品レクチャー」

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7月21日(土)19:00~
トークイベント:「セルフビルドについて」
ゲスト:岡啓輔 (建築家)

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岡啓輔
1965年九州柳川生まれ船小屋温泉育ち
1986年有明高専建築学科卒業
会社員、鳶職、鉄筋工、型枠大工、住宅メーカー大工などを経験
1988年から高山建築学校に参加、現在も。
1995年から2003年まで「岡画郎」運営
二十代、舞踏家・和栗由紀夫に師事し踊りを学ぶ
2005年手作りの小さなビル蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)着工、現在も建設中
2018年筑摩書房から「バベる!自力でビルを建てる男」出版

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7月22日(日)15:00〜
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。

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7月22日(日)19:00〜
柴田祐輔 香港レジデンス報告会
Ongoingと香港のアートコレクティブsoundpocketとの交換プルグラムとして、
1ヶ月半の香港滞在を終え先日帰国した柴田祐輔による、香港滞在についての報告会です。
どなたさまもお気軽にご参加ください。

(以下、柴田のコメントです)
目的を持たないドキュメンタリー、ニュートラルな散歩、SKOL、紙紮、知らない何かのサインを受け取る、気付けなかったサインをランダムに集める、ファウンドビデオ、知らない人の視点、知らない人の記録と記憶、知らない人とビデオカメラの関係、美味しいラー油、檸檬茶、深水埗ナイトマーケット、貧しさの仕組み、活動家としての農業、Floating Projects、香港式カレー、売るという行為について、ソニーvideo8用 dc6vアダプター、Government Land、違法住宅、暑いについて、肉屋と風俗店が同じ色のネオンを使ってる、朝の運動に見られる奇行の数々、Supreme、何もしない人、何もしない時間、遅くまでやってるフルーツ店、パキスタンからの難民、この世とよく似たあの世、何もしないで座ってる人、定点観測の可能性、ドン ナイチャー、一つの皿で食べると混ざっちゃうを許容する、挨拶のテクニック、物々交換、暇つぶしについて、写真の解像度と肖像権の関係、黄皮、俺にとって美術はこんなものなんだってやつを、深夜おじさん一人でバスケ、あの世についてのインタビュー、信憑性のさじ加減、長く立ち止まってじっくり待ってみる。

この度Art Center Ongoingでは、金真希(きんまき)、大石一貴(おおいしかずき)による二人展『フィクション&ペースト』を開催いたします。会場では「絵画を使ったインスタレーションを作りたい」と語る金と、「架空を表現したい」と語る大石、それぞれの作品をご覧頂けます。
金は、2018年に武蔵野美術大学油絵学科卒業、現在は武蔵野美術大学大学院油絵コースに在学しています。2016年に制作した『bonsai』という作品を機に、絵画のスケールとイメージの価値に興味を持ちはじめました。盆栽は、松などの大木を人間の手に収まる鉢の中に表現しているにも関わらず、鑑賞者はそこに大木を想像します。「絵画も同様に、描かれているもののスケールは見る人によって定まり、小さいものを大きい画面に描いたとき、それは描かれたもの以上の価値を生み出すかもしれない。同じイメージを異なる大きさの画面に描いたとき、大きい方が小さい方に比べて価値が高いかもしれない」と話す金。同一のモチーフを"コピー&ペースト"するかのように展示空間にイメージを増幅させています。
一方の大石は、2018年に武蔵野美術大学大学院彫刻修了。近年は彫刻作品の台座として綺麗な中古品を使用したシリーズを発表しています。大石は、中古の生活家具や雑貨をインターネットのオークションサイトで購入し、それらに漂う過去の使用者を想像し、自身の作品世界と“のっぺり”と融合させながら彫刻作品を制作していきます。中古品を作品に用いる理由について大石は、「人の使用感が、僅かな劣化やガタを残してしまうこれらに宿る他者の見えざる歴史は、私の上書きに対して絶妙な抵抗の様子を垣間見せてくる」と話します。大石が空想するモノの記憶と、大石自身の今までの記憶。お互いの世界をせめぎ合わせる過程を経て、新たな世界を紡ぎ出していくのです。
二人は本展において、作品の方向性をあえてゆるく共有するに留め、作品を置く什器をともに制作することで二人展の成立を試みました。二人の作品世界が交わることで起きる、複製あるいは再利用されたイメージとモノの化学反応。ぜひこの機会に多くの方々にご覧いただければと思います。
(周山祐未)

キンマキ

1995 年生まれ、三重県出身。2020年、武蔵野美術大学 大学院 造形研究科 修士課程 美術専攻 油絵コース 修了。現在東京を拠点に制作。 個展2022年 「message」Open Letter , 東京2020年  […]

大石一貴

https://www.kazukioishi.com/ 彫刻家1993年山口県熊毛郡生まれ。東京都在住2016年、東京造形大学彫刻専攻卒業2018年、武蔵野美術大学大学院彫刻コース修了 個展2018年「10月11日に片 […]