Art Center Ongoing

SEARCH EXHIBITION & ARTISTS

育てるルーティーン、踊るわたし

hanage
(青木真莉子+秋山幸+戸田祥子)

2023.01.27[金]_ 2023.02.12[日]
水木金 18:00‒21:00|土日 12:00‒21:00(月火定休)
入場料: 400円(セレクトティー付き)

今回、hanageは「育てるルーティーン、踊るわたし」というタイトルで展覧会を作ります。ルーティーンは日課、規則性を持って繰り返される行為。目的に向かってよりよく、よりスムーズに、より心地よく。かたや、ルーティンの狭間で、ほとばしる感情、感覚、想像、そして踊り出すわたし。3人の異なる視点で、時に混じり合わせつつ、展開します。
「育てるルーティーン、踊るわたし」
7年前の結成時は生活する上で共通点が多かった3人だが、今では住む場所も生活のリズムもガラッと変わった。3人にはそれぞれ違う生活のルーティーンがあって、その隙を縫うようにパソコンの画面上で、私たちは話す。とりあえず、近況を確認、元気にしていますか?
そんな私たちは、だいたい何かを育てている。違う場所で、違う誰かと、違うものを育てる。育てる、というのは時間がかかる。継続的な関わり。ツヤツヤに育てたいのに、ガサガサになってしまうこともある。どうしたらいいのか考えて、水の量を調節したり、栄養を変えたりする。些細なことだけど少しづつ少しづつ、それが繰り返されて、毎日の日課になる。ルーティーンが先か、育てるが先か、わからないけれど、両者は絡み合いながら、長い時間をかけて、引き伸ばされたり、切り刻まれたりしながら、練り上げられていく。 そんな風に出来上がった全く異なる3人のルーティーンも、外に出られなくなったり、戦争が起きたり、物価が上がったりと、時に共通の出来事で崩れる事もある。加えて、もっと別に考えなきゃいけないことが現れたり、そういうたくさんの出来事に合わせて、変形するのだ。リンボーダンスのバーがどんどん下がってくるみたいに、隙間が小さくなっても、体をぐにゃっとしたら通り抜けられる。柔らかくアメーバみたいに、踊るように。

会期中イベント

1月27日(金)19:30〜
はなせないことをはなす
– CRITICAL IMPULSE TALK SERIES – VOL.07
ゲスト:高嶺格(現代美術家、演出家)

1,000円(1Drink付き)
以下、特設ページへのリンク
https://www.ongoing.jp/news/hanasenai07/


1月28日(土)19:00-
オープニングレセプション + Ongoing15周年パーティー

1,000円(軽食+1Drink+入場料)



2月4日(土)15:00-
パンが焼けるまで、あなたの育てるを聞く。

ゲスト:犬飼沙絵・地主麻衣子
1,000円(1Drink+入場料)
愛や欲望といった様々な感情に焦点をあてた、繊細かつ大胆な映像作品を制作する地主麻衣子さんと、「よしおかさんち」という家族5人の表現ユニットを組み「千のおうち」という場を作るプロジェクトを進行中の犬飼沙絵さんをお招きして、それぞれの考える「育てる」について「感情」・「場」をキーワードにパンが焼けるまでお話します。
*最後に焼きあがったパンをみんなで食べます。

ゲストプロフィール

犬飼沙絵
主婦美術家 。1985 年生まれ。
作品か作品でないか、作家か鑑賞者か、生活か表現か、等あえて曖昧な境界線の中で、制作活動をしている。 現在は、3児の子育ての中、「よしおかさんち」という家族5人の表現ユニットを組み「千のおうち」というプロジェクトを進行中。 千のおうちは、第一に、人々が“暮らし”を実行する場であり、芸術文化施設であり、生涯学習施設であり、図書館のようでもあり、誰もがアウトプットする場でもあり、人・物・コトに出会う場である。 2022年より奈良県生駒山の、千のおうちの拠点となる改修中の住居に移り住む。「木がいっぱいの家。そして赤ん坊の泣き声は「ラ」の音と本で読んだことがあり、近くに「きとら」という川が流れていることから、このおうちを「木とラ ハウス」と呼ぶことにした。」
https://s-e-n-n.jp/

Photo: Saeka Enokura

地主麻衣子
1984年神奈川県生まれのアーティスト。多摩美術大学大学院絵画専攻修了。ヤン・ファン・エイク・アカデミーのレジデンスプログラムなどに参加。映像、インスタレーション、パフォーマンス、テキストなどを総合的に組み合わせて作品を制作する。 
主な個展に「ブレイン・シンフォニー」(Hospitale Project、鳥取/Art Center Ongoing、東京、2020年)、「欲望の音」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2018年)。主なグループ展に「VOCA展2023」(上野の森美術館、東京、2023)、「新・今日の作家展2020 再生の空間」(横浜市民ギャラリー、神奈川、2020年)、「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」(アーツ前橋、群馬、2019年)、「第11回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、東京、2019年)など。 
http://maikojinushi.com/



2月12日(日)15:00-
オンゴーイングスクール

1,000円(お好きなケーキ+1Drink+入場料)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説

hanage

hanageは、青木真莉子・秋山幸・戸田祥子の3人のアーティストコレクティブです。たわいもないこと、地味だけど欠かせないもの、そんなことに注目したいという思いから、hanageと名付けました。生きるために必要な毎日のこと […]