Art Center Ongoing

SEARCH EXHIBITION & ARTISTS

じゃぽにか最後の個展「普通のトモダチに戻りたい」

じゃぽにか

2015.07.08 [水] - 2015.07.19 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

じゃぽにかは、ネタでもガチでもないあの”アレ”を取り戻すために、今ふたたび立ち上がります。これまでのじゃぽにかは、ネタの共有地(topical commons)を介して、空転するトモダチアートの領域をつくってきました。さながら月曜のお昼休みの中学生が「ガキの使い」を話題に盛り上がるように。サカキバラ世代であり、ポスト3.11世代でもある僕らは、冷静と情熱の間に存在する炎上アート集団なのです。3.11が招いたガチなアレ(serious commons)が「終わらない日常」を破滅に追いやって以降、僕らは僕らの日常を信じることができなくなり、むしろそうしたネタ的存在論に支えられた日常性をメタに強めるよう急き立てられてきたのかもしれません。TwitterやLINEによるつながりは、そうしたネタ的な日常性を加速するツールとして僕らを誘惑します。僕らは、ネタでもガチでもない、普通の、何でもない日常を失って久しいのです。そう、僕らはアレを失ってしまった。
ネタでもガチでもない第三のアレ(idly commons)とは、常態から僅かに何かを喪失すること(loss)、或いは一雫のエーテルに包まれること(love)によって生じる些細な悲哀や悦楽(libido)、それらを無為に共有することが祝福された世界(liberty)にこそ現れるのだ。そう、世界が僕を肯定する瞬間にだけ。もうお解りでしょう?
この”アレ”を取り戻すために、じゃぽにかはひとつの決心をしたのです。「いっかい距離をおこう」と。「普通のトモダチに戻りたい」と。そこでここに『じゃぽにか解散宣言』を表明したいと思います。<じゃぽにかを解散する>

■■■
7月10日(金)
19:00~
ゆるオープニングパーティ

■■■
7月11日(土)
19:00~
ゆるトーク
「ともちゃんとさーくんのともだち図鑑」

■■■
7月12日(日) 19:00〜
じゃぽにかの女子会

■■■
7月19日(日)
15:00~
Pre Ongoing School
「じゃぽにか解散記念式典の予行練習」
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。
お好きなケーキとお飲物がついてきます
19:00〜
「じゃぽにか解散記念式典」

アーティスト集団じゃぽにかによるArt Center Ongoingでは2回目の個展『じゃぽにか最後の個展「普通のトモダチに戻りたい」』。いきなりタイトルに「最後の個展」とありビビる。送られてきた展覧会ステートメントには(一部抜粋)「ネタでもガチでもない第三のアレ(idly commons)とは、常態から僅かに何かを喪失すること(loss)、或いは一雫のエーテルに包まれること(love)によって生じる些細な悲哀や悦楽 (libido)、それらを無為に共有することが祝福された世界(liberty)にこそ現れるのだ。そう、世界が僕を肯定する瞬間にだけ。もうお解りでしょう? この“アレ”を取り戻すために、じゃぽにかはひとつの決心をしたのです。「いっかい距離をおこう」と。「普通のトモダチに戻りたい」と。そこでここに『じゃぽにか解散宣言』を表明したいと思います。」とあり(何書いてあるかあんまりわからないが)、とにかくこれで解散ということらしい。でも何気に展示は結構面白く、映像、立体、インスタレーション、小話など、メンバーそれぞれの得意ジャンルが炸裂。奥の展示空間では、彼らと同世代である「元少年A」が本展直前に出版した「絶歌」について、メンバーそれぞれ感想や意見をいい合う映像が流されていた。悪ガキ達の溜まり場的表現空間。 
小川希(Art Center Ongoing)

じゃぽにか

2002年に新宿で誕生した集合痴のアート集団じゃぽにか(@japonica_art)。新宿美術学院油絵科で知り合ったアルシン、ダイスケ、サー君、ゴロー、杉様、ともちゃん等によって結成される。「悪ふざけやパロディ、そして軽 […]