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世界コモノ派会議~来たるべきコモノ時代へ
Ongoing JACK!!

池ヶ谷肇/藤林悠/伊佐治雄悟

2016.03.02 [水] - 2016.03.06 [日]
12:00~21:00 入場料:400円(セレクトティー付き)

出展作家
池ヶ谷肇(いけがや はじめ)
1955年 東京生まれ 70年代後半より制作発表を開始する。彫刻、インスタレーション、写真、ドローイングなどを駆使し既成イメージの反転をテーマに国内外で発表している。近年は[残らない彫刻] [チラ見の記憶彫刻]など彫刻が抱えて来た永遠性を中心から外す制作を標榜している。日仏芸術家交換プロジェクト(フランス) 、現代の日本美術(スイス) 、日本の現代美術(ドイツ・オーストラリア巡回) 、レジデンス、個展、舞台美術など。

藤林悠(ふじばやし はるか)
秋田県秋田市出身。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻壁画研究領域修士課程修了。日々、場所、人々といった外的要因から着想を得て、目に留まった事象を作品化。写真、映像、絵画など。2015年 3331 Art Fair 2015 ‒Various Collectors’ Prizes‒(3331 Arts Chiyoda・東京都)2013年 火の無い処に煙を立てる。(拝借景・茨城県) 2010-2013年 ZERODATE Art Project_ゼロダテ美術展(大館市・秋田県)2012-2013年 TRANS ARTS TOKYO(千代田区・東京)2009年 103(switch point・東京)他展覧会多数。

会期中イベント
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3月2日(水)20:00-
「コモノTwins」によるライブ
出演者:近藤達郎氏、野澤美香氏

近藤達郎 (こんどう たつお)
「チャクラ」「ウニタ・ミニマ」「三橋美香子と総本山」等のバンドに参加、小川美潮、原マスミ、くじら(杉林恭雄)などのアーティストとも活動する。現在「ラブジョイ」「先カンブリアクラリネット四重奏団」のメンバー。劇音楽では故・如月小春や、渡辺えりの作品の多くを手がけ、映画音楽に『かもめ食堂』、『桐島、部活やめるってよ』等がある。

野澤美香(のざわみか)
現代音楽の語法を下敷きにジャンル間を横断するユニークな作風で国内外らの楽曲委嘱をはじめ、映画/映像、ダンス/演劇/パフォーマンスなどの舞台音楽を多数発表するほかTVドラマ、CM音楽等も手掛ける。「パフォーマンス東京 Solitaire」主宰。パフォーマンスユニット「Lotus-Lotus」、現代音楽ユニット「yes-yes」として定期公演をおこなっている。

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3月3日(木)20:00-
映画“藝大・学園ファンタジー『時間美術館』”上映&トーク会
ゲスト:大絵晃世氏

大絵晃世
これまでに地域をテーマとした映像と音楽の作品を制作する。「時間美術館」では長編映画の制作に初めて取り組む。舞台は東京藝術大学。「芸術とは何か?」という古典的な問いをめぐり、芸大生が熱演する。

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3月4日(金)20:00-
上演会「へんなうごきサイファー」
出演者:渡辺美帆子氏(二十二会)

二十二会
渡辺美帆子と遠藤麻衣による演劇ユニット。劇場やオルタナティブ・スペースにおいて、演出家と俳優、あるいは鑑賞者との関係について問うような演劇作品の発表を行っています。主な発表は「へんなうごきサイファー」(千住フライングオーケストラ/足立市場,東京,2014)、”Cut Piece”(N.N.N.5/STスポット,神奈川,2014)、「二重にたぶらかす」(blanClass,神奈川,2014)、「目に殴られた」(22:00画廊/東京,2014)。

※動きやすい格好でのご来場をお勧めします

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3月5日(土) 19:00- 
参加作家らによる座談会「非展示作品陳列会」

3月6日(日) 19:00- 
クロージングパーティ

小川さんが不在中に企画された「Ongoing JACK!!」の間、5日間留守番をした。展示を企画するにあたって、何気なく、或いは直感的に、多摩美時代の恩師池ヶ谷肇氏にお声かけした。何回か飲みながらミーティングをしていると「伊佐治の作品って、つまりコモノ派だよね」。そこにコモノ派(KOMONO MOVEMENT)が誕生した。「もう一人くらいコモノ派探して来い」ってことで、作家の藤林悠さんにお声かけして(この怪しげな企画に)快く参加していただいた。お二人には参加させるだけには飽き足らず、会期中のイベントまでご提案いただき、どれも素晴らしい内容だった。ゲストに、コモノTwins(近藤達郎/野澤美香)、大絵晃世、渡辺美帆子(二十二会)の4氏。私の未熟な企画にご協力いただいた皆さんにこの場を借りて、お礼を申し上げます。本当にありがとうございました。これからも細々とコモノ活動を続けたいです。ついでに展覧会ステートメント、コモノ派立ち上げの宣言文をここに付け加えておきたい。今読み返すとなんだか、些細なことに随分とこだわって、必要以上に熱がこもっている感じがする。同じようなことを今も考えているけれど、言い方が変わったかな〜。

作品を立派に見せるいくつかの方法として、作品のサイズを大きくすることや、いわゆるコンセプトを語ってその背後に「壮大な」ストーリーやコンセプトを感じさせる方法があると思う。残念ながら私の作品はどちらにも当てはまらなさそうだ。
だが、作品が立派であることにもリスクはありそうだ。巨大なインスタレーションは折り畳まれてずっと倉庫に収納されるかもしれないし、壮大なコンセプトも未来の人々に通用するとは限らない。もし作家の存命であれば、そうした望まれない状況に異議を唱える権利は十分にありそうだが、死後はどんな強力なインストラクション(指示書、説明書)を用意しても無駄だろう。
立派な作品には、それを支える努力やサポートが必要だ。私は、自分の作品がそうした犠牲が必要なくらいなら、立派じゃない作品を造りたい。時代が変わってその作者を知る方法が無くなったとしても、それを受け入れたい。
コモノ時代の到来である。
(ホスト:伊佐治雄悟)

伊佐治雄悟

1985 岐阜県出身 2008 多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業 2019 公益財団法人 ポーラ美術振興財団在外研修員としてスウェーデンにて研修