Art Center Ongoing

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狼男伝説

田中義樹

2024.3.20[水]_ 2024.3.31[日]
12:00‒21:00(月火定休、水木金は16:00〜18:00まで一時休憩)
入場料: 400円(セレクトティー付き)

この度、Art Center Ongoingでは田中義樹による個展「狼男伝説」を開催します。
田中義樹は三重県出身、武蔵野美術大学彫刻学科を卒業後、東京で制作を続ける美術家・彫刻家です。また、コントユニット「そんたくズ」の田中寿司ロボットとしても活躍しています。
田中が手がけるインスタレーションは、ダンボール彫刻や絵画、ぬいぐるみ、映像、また田中がコントや小演劇を行うための舞台など、様々な媒体で構成されます。例えば、2020年に開催された個展「ジョナサンの目の色めっちゃ気になる」では、大きな二体のライオンの彫刻、大量のかもめのぬいぐるみ(ソフトスカルプチャー)、その他にも多くの展示物が空間を埋め尽くしました。ひとつひとつの構成要素は、キャッチーでポップであり、展示全体は大量の情報量と共にどこかナンセンスな印象を鑑賞者に与えます。しかし、そのユーモアあふれるビジュアルの裏には、美術やその歴史に対するオマージュ、作家の経験や社会への考察、その時々の興味などの緻密なコラージュが存在します。
今回の展示「狼男伝説」は、和歌山大学が所有するニホンオオカミの剥製から着想を得て製作されました。作家は、あまりにも歪で、出来の良くないその剥製に目をひかれたと言います。古くから、オオカミは信仰の対象とされ、今回展示のモチーフとなっている狼男の伝説も、日本各地に伝わるオオカミにまつわる伝承の一つです。ニホンオオカミは、日本の固有種で、今から120年ほど前に絶滅したとされています。その絶滅の理由は、人間による乱獲や野犬との交配など、様々な説が唱えられているものの、明確になってはいません。また、日本に現存するニホンオオカミの剥製は三体しか無く、研究が進んでいないことから、ニホンオオカミの定義や起源は未だに解明されていない部分が多くあるそうです。
いつも真夜中に制作をするという田中義樹は、少し狼男に似ています。彼の制作物は常に、読み解けそうで読み解けない面白さと苛立ちの間にあるように感じます。複雑に作り込まれた展示物と、迫力と脱力と繊細さのいりまじった空気を、是非実際に体感していただきたいです。
また、会場にはインスタレーションの一部として、短い演劇とコントライブ用の舞台が設置されます。会期中、ここで繰り広げられるパフォーマンスを併せて楽しんでいただけたらと思います。
(Art Center Ongoing ヤマモトオル)

会期中イベント

3月23日(土)19:00-
オープニングパーティー
1,000円(軽食+1Drink+入場料

3月24日(日)15:00-
オンゴーイングスクール

1,000円(お好きなケーキ+1Drink+入場料)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説

3月30日(土)19:00-
オンゴーイングリニューアル記念 そんたくズ単独公演 コントライブ

『オンゴLOVER!ブレーキランプ500回、バイクのメットは5000回!〜10001回目の咆哮〜』
開場:19:00 開演:19:30※公演時間は70分を予定しています。
※18:00〜19:30まで通常の展示はご覧いただけなくなります。ご了承ください。
料金:前売り1500円 当日2000円(要ワンドリンクオーダー)

<ご予約方法>
受付はinfo@ongoing.jpまで。 ご氏名、ご連絡先、人数および 『3月30日(土)そんたくズ単独公演 コントライブ』 のチケット希望の旨をお伝えください。受け付け完了は、メールにてお知らせいたします。

田中義樹

1995年三重県生まれ。現在、東京在住。2017年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。 個展2020年 ジョナサンの目の色めっちゃ気になる(ガーディアン・ガーデン、銀座)2020年 僕はアイドル(略)そばにいるよ(Art Cen […]