Art Center Ongoing

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あいだのもの

Euysun Kim

2024.4.3[水]_ 2024.4.7[日]
12:00‒21:00(月火定休、水木金は16:00〜18:00まで一時休憩)
入場料: 400円(セレクトティー付き)

Euysun Kimは、韓国の仁川に生まれ、フランスのニースにある国立パリ・エコール・スペリエール・デザール・二ースと韓国のソウル大学にて美術教育を受けました。現在は、東京藝術大学の先端芸術表現科で交換留学生として在学しながらArt Center Ongoing のレジデンスプログラム Ongoing AIR に参加し、今回が日本で初の個展開催となります。
フランスのニース、韓国の仁川という海が広がる地域で作品制作を行なってきた彼女は、異なる言語や文化を超え、誰もが介入できる空間や時間を生むことを試みてきました。作品制作においては常に何かを壊さず、あるがままの形を活かして新たな造形を生み出します。そこにはモノに対する思い入れや繊細さを重宝する優しさが感じられます。
2020年に発表した作品〈Tangles〉では、誰もが見逃してしまいそうな道端に落ちている草木を切断せずに、あるがままの形を活かし、別の草木と組み合わせる事で作品にしました。触れたら壊れてしまいそうな儚さを内包している作品に、鑑賞者は少し距離をとりながら作品と向き合います。この絶妙な距離を保ちながら作品と対峙する瞬間は、人と良い関係を築く時の姿勢や、弱いものに手を差し伸べようとする時の感覚と通じる光景とも捉えられます。
今回の展示「あいだのもの―Near, yet ―」では、これまで思考してきた「関係性」や「バランス」といった概念を自然の植物や、鋭いシャープな作品、写真やテキストなど多様なメディアを交えて表現します。
日本にいる期間は、日本語で思うように会話ができないからこそ、自分が伝えたい事を相手にはっきりと伝えるオープンマインドな気持ちでいられたと言います。この気持ちの変化がきっかけとなり、これまで抱いていたマイノリティへの社会の向き合い方に対する苛立ちや疑問を今まで扱ってこなかった新たな形を扱い、表現する事を試みます。そして、多様な人々が共生するあり方を見つめ直し、互いの関係性やバランスを保つことは如何にして可能なのかを私たちに問いかけることでしょう。
 展覧会会期は5日間と短い期間ですが、日本という異国の土地に身を置き、細やかでありながら強さを感じる彼女の作品を見ていただきたいです。
(Art Center Ongoing 清田菜央)

4月7日(日)19:00-
Euysun KIMのOngoing AIR 滞在報告会
Ongoing AIR(オンゴーイング・アーティスト・イン・レジデンス)第41弾、
韓国から来たウィソンことEuysun KIMが見た東京、そしてオンゴーイングはどんなものだったのか。お別れパーティーをかねた報告会。当日は韓国料理をご用意。どなたさまもお気軽にご参加ください。
1,000円(軽食+1Drink+入場料)

Euysun Kim

Euysun Kim (b. 1997) based in Seoul, Korea. She experiments with various materials working on installation art […]