1991 Born in Seoul, South Korea
2016 Received Bachelor of Arts in Fashion Design from the London College of Fashion, United Kingdom
2018 Received Master of Arts in Fashion Design from the Royal College of Art, United Kingdom

Seohee Kim, a fashion researcher and practitioner from Seoul, Korea, investigates the intersection of the fashion industry and our daily lives, delving into how individuals pursue authenticity in society. She explores the visual metaphors of ‘clothes’ through a wearing culture in clothing, promoting the wearer’s subjectivity in ‘wearing’. She encourages enquiry into the personal and societal significance of clothing’s impact on the body. Through collaborations with wearers, Kim aims to extend the meaning of ‘wearing’ and share the experience of wearing and creating clothes, challenging traditional fashion industry practices and system.

RESEARCH PROJECT
Textum Club: Critical fashion research Seoul, KR Arko Research Program 2023 –

EXHIBITION
Magic Loop: Join the Relay Seoul, KR Gallery Philosophie 2023
Hand in my pocket Seoul, KR Shop Amomento 2023
Magic Loop Seoul, KR Gallery Philosophie 2022
Wear Wore Worn duo exhibition Seoul, KR The Reference 2021

SELECTED GROUP EXHIBITION, ART FAIR
The Preview, Seongsu Seoul, KR S Factory 2023
Fashion Exhibition 패션 전시 Seoul, KR MMCA Changdong 2022
Prop Seoul Seoul, KR Hall 1 2021

WORKSHOP
Magic Loop Seoul, KR 2022-
The Skirt Seoul, KR 2020
Ways of Dressing Workshop Seoul, KR 2019

SELECTED PUBLICATIONS
Radical Fashion Exercises by Valiz NL Contributing a workshop 2023
Monthly Design Issue Oct KR Against Perfection, Vol 532 2022
Monthly Art Issue July KR Critical Text: Wear Wore Worn 2021
Dazed Korea KR Interview 2021
1 Granary UK Interview 2019

LECTURE, ARTIST TALK
Feedback Session Daegu, KR Keimyung Univ, Fashion Dpt 2023
Guest Workshop Daegu, KR Keimyung Univ, Fashion Dpt 2023
Guest Lecture Seoul, KR Kookmin Univ, Fashion Dpt 2022
Feedback Session Daegu, KR Keimyung Univ, Fashion Dpt 2022
Feedback Session Daegu, KR Keimyung Univ, Fashion Dpt 2021
Guest Lecture Daegu, KR Keimyung Univ, Fashion Dpt 2021
Artist Talk Seoul, KR The Reference 2021

Artist-In-Residence
Art Center Ongoing Tokyo, JPN AIR Program 2-months duration 2023

キム・ソヒは、ファッション業界と私たちの日常生活が交わる場所について調査し、個人がどのように社会のなかで「authenticity（本物であること）」を追求するかを掘り下げている。メディアが打ちだす物語や、入念に作りあげられた理想像に自身を合わせなければならないというプレッシャーに振り回される環境において、自分だけの独立した価値判断を下すのは簡単なことではない。この不協和音に根本的な疑問が生じる：多様な声が飛び交うなかで、私たちはどのように本物の対話ができるだろうか？日常生活において私たちが（ファッション業界が提示するなかから）服の選択するとき、そしてその「authenticity」を投影するとき、私たちはどんなものから影響を受けているのだろうか。逆説的だが、ファッションは社会規範を超越するパワフルな表現手段として称賛される一方で、自分と他者を区別したいという原始的な欲求をもとに私たちの最も深い実存的な動機に影を落としている。この複雑なタペストリーのうえで、「authenticity」はファッション界の儚いトレンドと絶え間なく進化し続けるダイナミズムの両方を反映している。大衆が熱狂的に受け入れる価値観は「個人のフィルター（ファッション）」をとおして流通し、一時的に個人の意見という形をとる。しかし、こうした刹那的な現象は、果たして「authenticity（genuine）」（本物であること）と本当に呼べるのだろうか？
キム・ソヒの探求は、ファッションの儚さと、個人の独立した選択と真実の追求が融合する交差点で躍動する。メタ的な視点からファッションを見るために、アートの領域の探求を取り入れたキム・ソヒは、アートの実験をとおして、ファッションの領域における「服」にまつわる固定された意味（特に商業的なもの）を意図的に取り除き、変形、変色、摩耗の痕跡とともに変容する服を受け入れることによって、「着ることの概念」を拡張する。さらに「お直し」は、衣服とファッションの間に絡み合うさまざまな概念に根ざした独特の複雑さを体現していると考える。アートの実践として服を修理し変形させる行為は、自分の考えを他者と融合させ、社会における「authenticity」を主張するために必要な勇気を反映している。
キム・ソヒは、アートの実践の一環として、DIY（Do It Yourself）のアプローチを取り入れている。これは、個人が主観性を表現するためであり、また参加者との共同プロジェクトをとおして、個人が他者とは異なる視点や独自の選択を受け入れる可能性を探求するためである。この共同作業の核となるのは、衣装の制作と着用という領域において、ホストとコラボレーターの境界線を曖昧にすることである。そうすることによって、キムはファッション業界の役割を再定義し、支配的な消費文化に挑戦するためのオルタナティブな道を模索する。このプロセスをつうじて、個人は単調な順応を超越し、自分のアイデンティティを積極的に探究し、最終的には衣服をその中心において自身にとっての「authenticity（本物であること）」を抱擁し、共有する可能性をうみだすのである。