和田昌宏
1977年東京都生まれ。2004年ゴールドスミスカレッジBA Fine Art卒業。自身が置かれている身の回りの生活環境や人物、展示場所に関係する人物や風土・風景などに反応しながら、サイトスペシフィックな彫刻やインスタレ […]
2016.04.16 [土] - 2016.05.01 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)
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4月16日(土)
19:00~
オープニングパーティx村上裕LIVE「たぶんどしゃぶり」
村上裕(アーティスト):アーティストととしての活動を模索しながら、東京での就職活動をスタート。世界を呪い、そして愛した32年。はたして人生初、仕事の面接には受かるのか、もしくは世界はまたも彼を裏切るのか!?
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4月17日(日)/21日(木)/29日(金)/5月1日(日)
連続トーク「明日のために」
最近何かこうアートや社会に停滞感を感じていて、確かに日々は進んで行くのだが、未来の社会やアートのあり方を考えると、どうもどんよりと気持ちがなえてしまう。ただただ日々は過ぎていき、ただただ作品達が美術館やギャラリーで回されていく。しかしながら、そんな事を考えながらも、だからこそ何か面白い事を考え実行する為に、アートは存在しているはずだ、という確信がある。だけど本当に最近その確信が自分の中で揺らいできている感じがする。それはただ単に、自分がおっさんになってきているからなのか、アートシーンの流れを見て、今の時代の作家を回しあっている感じのする美術館の雰囲気に、げんなりしているからなのか、問題が山積みでも一向に変わらない社会の雰囲気のせいなのか。自分でも何が問題なのかよくわからない。その問題の理由が結局は自分の私生活のただそういう時期だからだけなのか、もしくは先に挙げたもの全てにしろ、ではいったいそんな中、どうやってこれから続いていく未来を、希望を持って築いていけば良いのか。そんな悶々とする事が今回の作品の出発点でもあり、その問題をなにかしら感じていて、それを解くヒントを実践し見いだそうとしていそうな人達を今回のトークで招き、より良い明日の為のきっかけを自分の中で見つけられたらと思っています。(和田昌宏)
・4月17日(日)19:30~
明日のために、その1
「反省と希望と明日の天気」
遠藤水城×和田昌宏
遠藤水城(インディペンデントキュレーター/HAPS代表):ある時はキュレーター、ある時は放浪者、ある時は農家、ある時は組織のディレクターとして動き続ける遠藤さん。アートにおける様々な絶望を感じながらも、確かにあるであろう希望に向かって動き続けているようにも見える。アートにおける明日(希望)の為に必要な準備とは何か!?
・4月21日(木)19:30~
明日のために、その2
「未知と可能性とルートの確認」
ロジャー・マクドナルド×和田昌宏
ロジャー・マクドナルド(インディペンデントキュレー ター/AIT副ディレクター/Fenberger Houseディレクター):夏季の数ヶ月のみオープン、来場者を半日間軟禁状態にする謎のハードコア美術館Fenberger Houseを主催するロジャーさん。アートの王道文脈だけでなく、様々なオルタナティブな活動や団体、宗教やオカルト、社会や時代、山奥での生活など、多方向から占う未知なるアートの可能性とはなにか!?
・4月29日(金)19:30~
明日のために、その3
「制作と生活と持ち物の点検」
柴田祐輔×二藤建人×東野哲史×和田昌宏
柴田祐輔(アーティスト・1児の父):現代美術のフィールドのみならず、最近は映画作家としての活躍も期待されている。社会へのシャープな目線と、子を前にした父の目線は消失点で交わるのか!?
二藤建人(アーティスト・1児の父):あいちトリエンナーレへの参加も決定している、次世代を担う若手彫刻家。彼の作る巨大な彫刻は子供への愛の質量と比例するのか!?
東野哲史(非生産的生産活動家・1児の父):偉大なる超省エネ型アーティス ト。使えるモノ、状況を無駄なく使う非生産的生産活動家。生産的子育てはいかにして非生産的なモノを産み出すのか!?
・5月1日(日)19:00~
Pre Ongoing School 改め、
明日のために、その4
「日本とアジアと明日の集合場所」
小川希×和田昌宏
小川希(Art Center Ongoing 代表):3ヶ月間アジア各国のオルタナティブスペースやアーティストコレクティブ約80箇所をリサーチし、つい先日日本に帰国。彼はアジアの片隅にアートのユートピアを見つけたのか!?また日本やアジアにおけるアートのあり方と、Art Center Ongoingの新たな展開とは!?
Art Center Ongoingでは4回目となる和田昌宏の個展『どしゃぶりの虹 (YAMAMBA)』。00年代初頭から、見るものを圧倒する大規模なインスタレーションや、めちゃ笑えると同時にかなり危険な匂いのするパフォーマンスを数多く発表してきた和田。最近では映像作品を多く手がけるようになってきたが、そこでも自身の家族や親類を巻き込んだりして観る側を戸惑わせつづける。鑑賞者はアートに接することで、少なからず何かを発見したり納得したりしたいはずなのだが、和田はスルスルとその認識や理解の網をすり抜けて行く。本展では、昔話の「やまんば」からインスピレーションを受けて制作した映像作品を発表。この前にも、「こぶとりじいさん」や「さるかに合戦」を題材にした映像作品を発表し、今回は昔話3部作の完結編といったところか。いずれにせよ、本作、とっても怖い。昔話の「やまんば」自体、聞かされた子どものトラウマになるようなものだが、和田のは大人のトラウマを引き起こす。一度足を踏み入れるとそこにはもう出口はなく、永遠に逃げ続けるしかない。たとえ映像を見終わった後でも、認識や理解を超えたやまんばの存在は私たちのすぐ後を追いかけ続けてくるのだ。 小川希(Art Center Ongoing)
1977年東京都生まれ。2004年ゴールドスミスカレッジBA Fine Art卒業。自身が置かれている身の回りの生活環境や人物、展示場所に関係する人物や風土・風景などに反応しながら、サイトスペシフィックな彫刻やインスタレ […]