Art Center Ongoing

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The Retrieval, Restoration and Predicament

Kaichung Lee

2019.01.23 [水] - 2019.01.27 [日]
12:00-21:00 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

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1月26日 (土) 19:00~
Art Center Ongoing 11周年パーティー

2008年1月のオープンから11周年を記念するパーティー。
ささやかながら心を込めた料理をご用意し皆様をお待ちしております。
どなたさまもお気軽にご参加ください。

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Kaichung LeeのOngoing AIR 滞在報告会も同時開催します!
Ongoing AIR(オンゴーイング・アーティスト・イン・レジデンス)第30弾、
香港出身のチョンことKaichung Lee。チョンが見た日本、東京、そしてオンゴーイングはどんなものだったのか。お別れパーティーをかねた報告会。

LEE KAI CHUNGは香港を拠点に活動するアーティスト。香港市立大学(MFA)を2014年に卒業。チョンは、歴史上の出来事や政治情勢に関するリサーチを元に制作を行なっています。特にアーカイブに興味を示し、なかでも公的文書にも関わらず政府が正しく記録してこなかった出来事に関心をもっています。2016年には“Archive of the People”(AOP)というコレクティブを設立し、今まで収集してきたアーカイブを元に新たなプロジェクトに発展させる活動も進めています。
“The Retrieval, Restoration, and Predicament"というタイトルの本展は、第二次世界大戦期に日本占領下の香港で起きた献銅運動に基づく作品です。献銅運動は、資源不足に陥った日本が、香港所有の11体の銅像を武器製造のために没収した事件です。戦後、11体の銅像のうち、4体のみが香港に返還されましたが、いまなお謎が多い事件とされています。チョンは銅像の一連の循環ー没収され、輸送され、発見され、返還されるーに関わる公文書や証言を調査することで、複雑に絡み合う国家間の駆け引きの実体を浮かび上がらせます。本事件では、4体の銅像が戦争に翻弄されたわけですが、チョンは戦時下においてともすれば人間にも起こりうる事態だと話します。
並行して、本プロジェクトを含め第二次世界大戦期に関わる3つプロジェクトを進めているチョン。彼は過去の歴史に目を向けることで、現実に目を向けて欲しいと話します。情報が溢れ、事実の判別が難しいこの時代において、私たちに何が必要なのでしょうか。チョンの紡ぎだす世界のもう一つの歴史をこの機会に是非ご覧ください。
(周山祐未)

Kaichung Lee

Personal website: leekaichung.com Archive projects:Artist archive: stepbackforward.art Displacement and diaspo […]