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ラヴアーム ライツアップ

宇治野宗輝

2019.10.31 [木] - 2019.11.10 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

「ラヴアーム ライツアップ」開催にあたって この活動をはじめてからずっと、「物質文明のリサーチ」です、といって、大量生産される工業製品を調査して再構成する作業を続けていましたが、「リサーチ」が一段階終了しまして、今までとは全く違う新しいプロジェクトを始めたいと思っていました。
スタート地点ですでにポストモダンと言われて久しかったのですが、個人のDIYの技術で、近代をより身体化して、再定義する事が、まず自分に必要だと思い始めたのですが、技術の習得に結構時間がかかりました。かかりすぎでした。そんなことをしているうちに西洋ではポストモダンも終ったと言われ、日本は、本質的な部分で西洋的な近代化をしないで近代が終わってしまってる国になってしまいました。
というタイミングで吉祥寺のオンゴーイングで個展を行う事が決まりました。吉祥寺は生まれ育った場所から最も近い、都市文化のある場所です。武蔵野市民ではないですが、ぼくのアイデンティティの形成に大きな影響を与えているはずです。オンゴーイングは小川希というひとが個人で(!)運営している稀有な場所で、ぼくの感覚では、地元のアートスペース、という気分です。
なので、ここでもう一回、吉祥寺を一つの軸として大量消費社会と物質文明をふりかえり、近年やっていた「プライウッドシティ」シリーズの技術と内容と、「プライウッドシティ・ストーリーズ」シリーズのナラティブと、デビュー作とも言える「ラヴアーム」をより個人的、身体的DIY的にあらたに製作したものとが、オンゴーイングの30平方メートルの空間のなかで接続合体した展覧会にしようと考えました。「ラヴアーム」は、そもそも1993年にエレキギターのマッチョイズムに、正面から向かい合える道具を作ろうと思ってはじめた、ぼくのサウンドスカルプチュアの原点です。ここから、作品とともに旅をして、アートについて現場で学びました。バイク型の「ラヴアーム2」シリーズは、1995年に最初の作品がつくられました。

2019年10月 宇治野宗輝

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11月2日(土)19:00~
オープニング・パーティー

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11月3日(日)19:00~
トークイベント
ゲスト:木村絵理子(横浜美術館・主任学芸員)

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11月10日(日)15:00~
Pre Ongoing School
<荒野のDIY相談室>

<荒野のDIY相談室>は、ぼくの扱っている技術について質問のある方に来ていただいて、それにすべて答えるという形式にしたいと考えています。 数年に一回、電気や電子について、工作について、音響について、非常に細かく濃密なコアな技術的な質問を受けます。ぼくの技術はすべてオープンなので、情報を共有したり、情報交換をしたり、豊かな時間だと思っています。今回の会場であるオンゴーイングは、よく知っている土地カンのある場所だということありますが、そのたたずまいは、このような内容にふさわしいものだと思いました。
内容は、美術学校のクラスで優位に立てるようなものではないですし、なにしろ一人/数年に一回ですから、統計的には一人来たら最高なのですが、世界が荒野になっても、自分を助けてくれる内容になると思いますので、出会えることを楽しみにしています。

宇治野宗輝

1964年東京生まれ、東京在住。 90年代より、電気製品を用いたサウンドスカルプチャー「Love Arm」シリーズを制作・発表。2004年からは、大量消費社会が急速に拡大した20世紀後半以降のシンボリック・アイコンを「回 […]