Art Center Ongoing

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視速と残映

小川格

2026.9.16[水]_ 2026.10.4[日]
18:00-21:00(水木)、12:00‒21:00(金土日)(月火定休)
入場料: 400円(セレクトティー付き)

この度Art Center Ongoingでは、2019年以来となる小川格(おがわいたる)による個展「視速と残映」を開催いたします。
これまで小川は、「emptiness(空っぽ)」をキーワードに、「物体のようなもの」を繰り返し描いてきました。そこでは、現代の情報社会において決して満たされない欲望によって、空虚なものが延々と広がっていくようなネガティブなイメージと、新たな生命などが秘める、スポンジのようになんでも吸収してゆけるポジティブなイメージの二面性が追求されていました。見る側にその意味を委ねるような小川の作品は、展覧会という場に発表することで作家の手を離れ、鑑賞者、そして作家自身と相互に影響を与え合ってきました。
そんな小川にとって、2020年からの新型コロナウイルスの世界的な流行は、制作上の大きな転換を迫られるものとなりました。アトリエからギャラリーに持ち出すことのなくなった作品は、区切りがつかずに壊れていってしまうと感じるようになり、自身の絵画と向き合う中で生まれたのが、本展で展示する「目の前にある風景」から触発された作品群です。小川自身が「風景画(のような)絵画」と形容するように、これらの作品で描かれているのは特定の風景ではなく、作家の中に蓄積された、20年以上暮らす長野県の雄大な自然のイメージです。停滞していた数年の中で、それでも「描く」ことへの衝動に突き動かされて描いているうちに、長い間身近にありながらも、モチーフとして作品に落とし込むに至っていなかった自然の風景を、「emptiness」のテーマと接続していくことができた、と小川は語ります。
小川は一貫して、言語と絵画という、異なるメディアが隔てるものに自覚的です。作品をいかに言葉で説明してもそれは翻訳に過ぎず、そこにはこぼれ落ちてしまうものもあるでしょう。すなわち、作家自身がいかにコンセプトを説明したところで、それが作品をそのまま表すわけではなく、作品は作品としてそこにあるままです。
言葉よりもずっと前にあるものとしての「描く衝動」によって生まれた作品群を把握する権利は、鑑賞者と作者とに同様にあるものです。ぜひこの機会に、アトリエを離れてある種「客観的」なものとなった 小川格の描き出す豊かなイメージを、あなた自身の方法で受け取っていただければ幸いです。
(Art Center Ongoing 西島由依)

会期中イベント

9月19日(土)19:00-
オープニングパーティー
参加費:1000円(入場料含む 軽食と1drink付き)


9月26日(土)19:00-
3人の画家による鼎談「絵画と言葉とについて

登壇:出津京子、高石晃、小川格
参加費:1000円(入場料含む 1drink付き)


10月3日(土)14:00-
抽象絵画制作のワークショップ
「誰でもクレー!?」
講師:小川格
参加費:1500円
(入場料含む お好きなケーキと1drink付き・先着8名様、ご参加条件:ハサミを安全に使えること。低年齢児童は保護者同伴可)


10月4日(日)18:00- ※当初予定されていた開始時刻が変更になりました。
オンゴーイングスクール

参加費:1,000円(入場料含む お好きなケーキと1drink付き)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説

※19時よりゲストを迎えたシークレット・クロージングライブ開催

小川格

1969  東京都生まれ(2002より長野県茅野市在住)1997  ベルギー王立アントワープ美術アカデミー修了展示活動の他、プロジェクトの企画、小中学校への出張授業、ワークショップ、絵画教室等も実践。 近年の展覧会(抜粋 […]