矢野憩啓
2000 年 千葉県出身 現在千葉で活動中 2023年3月多摩美術大学絵画学科油画専攻 卒業 主に作者に付随する普遍的な属性と作者の出会ったものをモチーフとして絵画を制作。展示では、制作した絵画をイ ンスタレーション […]
2024.9.4[水]_ 2024.9.15[日]
12:00‒21:00(月火定休、水木金は16:00〜18:00まで一時休憩)
入場料: 400円(セレクトティー付き)
この度、Art Center Ongoingでは、堺大輝(さかいひろき)と矢野憩啓(やのやすたか)による二人展「風の裏側」を開催します。
堺は、主に自画像を制作しているアーティストです。自身の姿を描いた絵画の展示に加え、ネットショップでの販売なども行っています。他人に何かを伝えるためではなく、あくまで自分に向けて制作を行っていると話す堺。大学の学部生の頃から一貫して自画像を描き続けていますが、その内容は少しずつ変化しています。たとえば、目を開いた表情が描かれた自画像から、目を瞑った表情が描かれた自画像に。もしくは、正面から見た顔を描こうとしたところ、筆の痕跡が頭の裏側に見えたという理由で、後ろ姿の自画像を制作したこともあります。堺が自画像を描き続けることは、そういった、堺自身ですら予測していなかった何かを認識する行為にもなり得ています。
一方の矢野は、絵画や言葉を扱って展示を行うアーティストです。矢野が描くモチーフは、主に二つに分けることができます。一つは、足や口などの身体に代表される、矢野自身が保持している普遍的な属性。もう一つは、矢野がそのときに興味を抱いたとしか言いようのない対象で、例えば、アライグマやデコポン、もしくは、パンツやフルーツのときもあります。展示の中で言葉を用いることもありますが、いわゆるキャプションのように整理されたものではありません。言葉は単語帳として会場に置かれており、単語帳を捲りながら絵画を鑑賞することが想定されています。矢野の作品における言葉は、鑑賞者と矢野、そして、絵画の三点を行き来する役割を担っています。
本展覧会のタイトルは「風の裏側」ですが、矢野は、制作の際、絵画というジャンルや、人間や男性といったカテゴリなど、さまざまなものの風通しを良くしたいと話します。また、二人は、制作やプライベートの交流において、お互いの「速度」が対照的であるといいます。それは作品に対する取り掛かり方にも現れており、堺は自画像を6年以上制作し続け、矢野はその時々でテーマがコンスタントに変化しています。
異なる風速で変化し続ける二人の作家の表現が、一つの空間に居合わせる様子を、この機会に体感してみてはいかがでしょうか。
(Art Center Ongoing 松岡はる)
9月7日(土)19:00-
オープニングパーティー
参加費:1000円(入場料含む 軽食と1drink付き)
9月8日(日)19:00-
トーク
ゲスト:奥誠之
男性と生活と制作について
参加費:1000円(入場料含む 1drink付き)
9月14日(土)19:00-
クロージングパーティー
参加費:1000円(入場料含む 軽食と1drink付き)
9月15日(日)15:00-
オンゴーイングスクール
参加費:1,000円(入場料含む お好きなケーキと1drink付き)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説
2000 年 千葉県出身 現在千葉で活動中 2023年3月多摩美術大学絵画学科油画専攻 卒業 主に作者に付随する普遍的な属性と作者の出会ったものをモチーフとして絵画を制作。展示では、制作した絵画をイ ンスタレーション […]
埼玉県出身 現在東京で活動中2022 多摩美術大学油画専攻 卒業2024 多摩美術大学大学院 油画 修了 私は「自画像」をモチーフとして絵画制作をしています。 自画像を描くという行為は、自己がどのように私の中に存在してい […]