Art Center Ongoing

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きもちのきわをあるく—吉川 陽一郎
きもちのきわをあるくを写す—東間 嶺

吉川陽一郎/東間嶺

2018.03.07 [水] - 2018.03.18 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

写真:東間嶺/RAY Thoma

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3月7日(水)18:00~
オープニングパーティー的な何か

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3月10日(土)18:00~
芸術雑談『イザベラ・バードとフェノロサの日本/美術』
吉川陽一郎+東間嶺+中島水緒(美術批評)

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3月11日(土)18:00~
吉川陽一郎トークショー『もののちから— 平成、昭和、大正、明治のさまざまな紙に触れて』

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3月17日(土)18:00~
ゲスト・トークショー『中央アジア体験— 中央アジアのお話と軽食』
プレゼンター: 吉川多貴(学生)

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3月18日(日)18:00〜
Pre Ongoing School
吉川陽一郎レクチャー『もう一度振り返る美術(表現) 史。1860 年代から1960 年代まで』

この度Art Center Ongoingでは、吉川陽一郎(よしかわよういちろう)、東間嶺(とうまれい)による二人展「WALK on The Edge of Sense」を開催いたします。会場では吉川の作品、『きもちのきわをあるく』と、その制作過程やアトリエスペースでの試運転の様子を撮影した東間の写真『気持ちのきわを歩くをウツ(写)す』をご覧、参加いただけます。
吉川は近年、ある行為を行う装置としての機能を備えた立体を制作し、観客が単に見るだけではなく、参加することが求められる空間を作ってきました。吉川自身が作品を扱うとき、一見するとそれはパフォーマンスであるかのようにも見えます。しかしその行為はいつでも観客と交換可能であり、吉川は「自分はただデモンストレーションをしているだけ」だといいます。
一方で東間は、その周縁でシャッターを切り、吉川の意図した領域をも飛び超えて、吉川のドキュメントを制作、介入をしてきました。昨年「路地と人」で行われた吉川の個展「歩く人」でも、東間は吉川のドキュメントを会場内に(吉川の知らぬ間に)散りばめ、結果的に吉川の個展だったものは二人展になりました。それに対し吉川は、どんどん踏み込んでくる東間に最初は困惑していたものの、東間の介入によって自分のコントロールが効かないものになっていく方が良いと思うようになってきたのだといいます。
これまで吉川は、既存の形式から距離を置き、自身とその作品を、どこでもない場所に置くよう努めてきました。どこでもない場所で、まだ誰にも名付けられていないものこそ吉川が信じるものであり、それを彼は私たちと共有しようと試みるのです。
「意味のわからないものに近づくのは勇気がいるでしょう?オンゴーイングも見に来た人が、それが何なのかを決めるって雰囲気がするね」と吉川は話します。吉川が提示し、東間が更新した空間を、ぜひ確認/参加しにいらして下さい。週末に開催の四つのイベントも必見です!
(津賀恵)

吉川陽一郎

1955年 鹿児島県生まれ、宮崎県都城市、神奈川県横浜市で育つ。1980年 多摩美術大学美術学部彫刻学科卒1996~2002 Bゼミスクーリングシステム講師2001~2007 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科非常勤講師20 […]

東間嶺

1982年東京生まれ。美術家、非正規労働者。イメージと言葉の融合的表現を思考/志向し、シャシン(Photo)とヒヒョー(Critic)とショーセツ(Novel)のmelting pot的な表現を探求/制作している。201 […]