戸田祥子
1981年東京生まれ。2004年 東京藝術大学油画専攻卒業。2006年 東京藝術大学院修士課程終了。2008-10年 中央美術学院(中国北京)に留学。 なにを見ているのか、なにに触れているのか、それはどこまでなのか、身体 […]
2024.11.6[水]_ 2024.11.17[日]
12:00‒21:00(月火定休、水木金は16:00〜18:00まで一時休憩)
入場料: 400円(セレクトティー付き)
この度、Art Center Ongoingでは戸田祥子(とだしょうこ)の個展「花と馬、会話」を開催します。戸田は1981年、東京都生まれのアーティスト。自然や風景を映像、絵画、立体を多層的に組み合わせて表現する作品を発表しています。
児童文学作家・新美南吉の「あし」という小説があります。足が痺れて思うように動かなくなってしまった馬が、自分の足は盗まれたのだといい、足を探します。蹴飛ばして痛みを感じたらそれが自分の足である、と思った馬は、椅子やテーブル、ベッドの足を蹴って回りますが、どれを蹴っても痛みはなく、馬の足はみつかりません。そこで、別の馬の足を蹴飛ばしたら蹴られた馬は痛いと叫んだため「足を盗んだのは君だ!」と言います。が、その馬に蹴り返され、痺れが治っていたので自分の足が盗まれていなかったのだと気がつく、というお話です。
翻って、小学生の夏休みの宿題の中には今も昔も朝顔の観察日記があります。戸田の子どもが朝顔を家に持って帰ってきて、庭に置いていました。朝顔のつるは壁伝いに伸びていき、他の植物とも絡み合って、鉢植えから遠く離れた思いがけないところで朝顔の花が咲いていたのだと言います。その光景を見て、朝顔の生命力、そして、他の植物のつると朝顔のつるが区別できないけれど、その先に花があることで、根とつながっていることに改めて気がついたと言います。
新美南吉の物語、そして実生活での体験。ふたつが何処かでつながっていると感じた戸田は、その感覚を今回の展示で展開しています。
馬自身は生物であるけれど、家具といった無機物の「足」に対しても自分を支える「足」かもしれないという可能性を向けます。朝顔は根を張った鉢植えから他の植物と交差して、花を咲かせます。馬と朝顔が持つ、自分たちの体を離れたところにまで拡張していくような不思議な共通点。たくさんの足や花、あるいは腕や首も、私たちから離れたところから出現してくるかもしれません。体をとらえる新たな視点を戸田の作品を通して感じてみてください。
(Art Center Ongoing 手塚美楽)
11月9日(土)19:00-
オープニングパーティー
参加費:1000円(入場料含む 軽食と1drink付き)
ゴーマニラ!
hanageの交換ドローイングまったり公開制作を行います
ゲスト:青木真莉子(アーティスト)
1Fカフェにて夕方頃より
11月16日(土)15:00-
オンゴーイングスクール
参加費:1,000円(入場料含む お好きなケーキと1drink付き)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説
11月17日(日)17:00-
トーク「しめ切りのない空間と冷蔵庫」
ゲスト:下山彩(krautraum)
参加費:1000円(入場料含む 1drink付き)
2016年にkrautraum(クラウトラウム)に、個展で参加できたこと、またその取り組み自体から受け取った影響は、今もわたしの制作の中につながっていると感じます。今回、改めて、krautraumの経緯や企画についてお聞きしつつ、空間と表現の関係や最近考えていることなどを、二人でざっくばらんにお話します。
下山 彩 Aya Shimoyama
2015年から2021年まで東京・初台でアートスペースkrautraum(クラウトラウム)を運営。自身の居住空間を流用したスペースでは、生活者としてのアーティストの営みに焦点をあて、日々の思索や作品に至る前の思考の断片を開示する場としての展覧会やワークショップ、トークイベント等をおこなっていた。2025年の再オープンに向けて現在は移転準備中。
https://krautraum.com/
※Art Center Ongoingは11月7日(木)から11月10日(日)の期間
例外アートウィーク
に参加しています。
1981年東京生まれ。2004年 東京藝術大学油画専攻卒業。2006年 東京藝術大学院修士課程終了。2008-10年 中央美術学院(中国北京)に留学。 なにを見ているのか、なにに触れているのか、それはどこまでなのか、身体 […]