光岡幸一
http://mitsuoka.info/ 1990/09 愛知県で生まれた2009/04 武蔵野美術大学建築学科入学2011/04 武蔵野美術大学油絵学科 3年次編入学2013/04 東京藝術大学大学院油絵学科入学20 […]
2026.5.13[水]_ 2026.5.31[日]
18:00-21:00(水木)、12:00‒21:00(金土日)(月火定休)
入場料: 400円(セレクトティー付き)

この度、Art Center Ongoingでは、光岡幸一による個展「足のうらに魚を飼え」を開催する。縁あって本展示の紹介文執筆を任され、意気込んで作家に話を聞きに行った。にも関わらず、彼は作品や展覧会の構想を話すのではなく、私にこれまでのことや現在のこと、これからのことを尋ねた。
私がOngoingにインターンとして関わるようになって1年弱が経つ。大学院で知り合った同期を通じこのスペースを知り、美術館ではない場で現代作家が自由に表現し、集うことができるという「居場所」性に魅力を感じたことがきっかけである。
そもそも私が美術の分野に関心を持ったのは、両親の影響が大きい。幼少から絵を描くことの好きだった私をおだて、科目としての「図工」「美術」への敷居を下げてくれただけでなく、両親は私をたびたび美術展覧会に連れて出かけた。展覧会はたいてい上野で開催されているような有名作家の大規模な回顧展や、国宝や重要文化財を集めた展覧会などで、作品の価値もいまいちピンと来ず、何より「静かにしなければならない」美術館は、幼い私にとってはどちらかというと退屈な印象があった。しかし、高校生の時に友達とふらっと訪れた展覧会が転機となった(子供にとっては多少退屈とわかりながら、定期的に美術展覧会に連れて行ってくれた両親がいなければ、そもそも「友達とふらっと訪れる」ことなどしなかっただろう)。展示室に世界史の授業で学んだ近代の有名な西洋画が並ぶのを見た時、えも言われぬ愉しさを感じたのを覚えている。歴史上の出来事としてどこか他人事に思われていた美術史が、今目の前にある作品の実物として実感を伴うようになったからであろう。
以来、積極的に美術展覧会に足を運ぶようになり、大学でも芸術文化を専攻し、現在大学院に進学するまでに至る。美術展覧会はどんなテーマであれ、私に「実感」を運んできてくれるものである。どんな作品も、自分自身の個人的な経験や知識、感覚と照らし合わせることでしか受け取ることはできない。私は美術のそのような部分に魅せられてきたが、展覧会にコンスタントに赴き続けると、時に心身を削がれる感覚にも見舞われる。何かと「〇〇展」と展覧会を称するエンタメイベントが氾濫する現代においてもなお、決して「娯楽」という言葉には分類しきれない愉しみだと感じている。
…ここまで、あまりにも筆者のごく個人的な、他愛もない、およそ本展と直接的な関わりもない随筆を書き連ねてきた背景には、他でもない、本展の展示作家・光岡幸一の提案があった。展示紹介文や、主催者による概要の説明は、美術展覧会にはつきものである。一方で、その紹介文では執筆者側にスポットライトが当たることは(もちろん)なく、出展作家からするとその内容は(もちろん)自明のものである。展示紹介文ってもっと「何書いてもいい」場所なんじゃないか。本展示文における試みは、作家のこうした何気ない一言から出発した。
思えば光岡の作品には、「なんとなく自明のものとされていること」を優しくひっくり返すような力がある。その表現にしばしば「言葉」や「文字」が用いられてきたことも、今回の提案と無関係ではないだろう。
というわけで、ここまで読んでくださった方々にも、(執筆時点での私自身にも)、今回の個展の内容は明かされないままとなった。ぜひ実際に展示室に赴き、作品を「実感」として持ち帰っていただければ幸いである。
(Art Center Ongoing 西島由依)
5月23日(土)18:00-
ゲストトーク
ゲスト:大石一貴(アーティスト)
参加費:1000円(入場料含む 1drink付き)
5月23日(土)19:00-
オープニングパーティー
参加費:1000円(入場料含む 軽食と1drink付き)
5月31日(日)17:00-
オンゴーイングスクール
参加費:1,000円(入場料含む お好きなケーキと1drink付き)
中高生にもわかる作家本人による展示作品解説
5月31日(日)19:00-
トーク
『35歳、人生初のフルタイムサラリーマン就任に関する第一次年次報告。及び、芸術実践と企業勤務の並行実施における初年度経過報告【極秘】』
参加費:1000円(入場料含む 1drink付き)


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