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2022.07.23はなせないことをはなす
– CRITICAL IMPULSE TALK SERIES – Vol.02

はなせないことをはなす -CRITICAL IMPULSE TALK SERIES-
Vol.02
ゲスト:風間サチコ、百瀬文、藪前知子

日時:2022年8月26日(金) 19:30-
会場:Art Center Ongoing 1階カフェ
参加費:1000円(ワンドリンク付き)
定員:先着30名様

『はなせないことをはなす -CRITICAL IMPULSE TALK SERIES-』は、現場のライブ感を大切にすることをコンセプトに、オンライン配信を一切行わず会場に来た人たちだけがリアルタイムのトークを間近で体験する連続トークシリーズです。
昨今のSNSでの過度な反応や、そうした状況が生み出す忖度を一切抜きにして、文字通り顔の見える範囲で、普段話すことが憚られる内容を気兼ねなく話す場所を目指します。「はなせないことをはなす」というタイトルに込めたのはそうしたストレートな想いであり、また固執してしまった考えや視点を今一度解き放つという意味も同時に含んでいます。
毎回多彩なゲストをお呼びし、月一のペースで開催していきます。第二回目のゲストはアーティストの風間サチコさんと百瀬文さん、キュレーターの藪前知子さんのお三方です。今回のトークテーマは「ホモソーシャルな世界での遊び方」です。
ぜひ、会場に実際に足を運んでいただき、ここだけでしか”はなせないはなし”にみなさんもご参加ください!

ゲスト:

風間サチコ(Sachiko KAZAMA)
1972 東京都生まれ/東京都在住。「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作する。一つの画面に様々なモチーフが盛り込まれ構成された木版画は漫画風でナンセンス、黒一色のみの単色でありながら濃淡を駆使するなど多彩な表現を試み、彫刻刀によるシャープな描線によってきわどいテーマを巧みに表現する。風間は作品のなかで、現代社会や歴史の直視しがたい現実が、時には滑稽でコミカルに見えてしまう場面を捉えようとしている。そこには作家自身が社会の当事者であるよりも、むしろ観察者でありたいという意識が反映されている。作品はフィクションの世界だが、制作に際しては古書研究をするなど独自のリサーチを徹底し、現実や歴史の黒い闇を彫りおこすことで、真実から嘘を抉り出し、嘘から真実を描き出す。
近年の主な展覧会に「TCAA2019-2021 受賞記念展」東京都現代美術館 2021年、「日産アートアワード2020ファイナリスト展」ニッサンパビリオン 2020年、「ディスリンピア 2680」原爆の図丸木美術館 2018年、「ヨコハマトリエンナーレ」横浜美術館 2017年 など

百瀬文(Aya Momose)
映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。主な個展に「I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U」(EFAG EastFactoryArtGallery、2020年)、主なグループ展に「フェミニズムズ/FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、2021年)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)など。近年は、ACCの助成を受けてニューヨークで滞在制作を行ったほか、イム・フンスンと共同制作した『交換日記』が全州国際映画祭に正式招待されるなど、国内外で活動を行う。主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、愛知県美術館などがある。

藪前知子(Tomoko Yabumae) 
東京都美術館学芸員。2004年から2022年まで東京都現代美術館学芸員として、主に以下の展覧会を企画担当。「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「山口小夜子 世界を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(2015)、「MOTアニュアル Echo after Echo 仮の声、新しい影」(2019)、「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」(2020)、「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する](2021)(以上、東京都現代美術館)。外部企画のキュレーションに、「Omnilogue: Your Voice is Mine」(2013、シンガポール国立大学美術館)や札幌国際芸術祭2017など。キュレーションの他に、雑誌等に日本の近現代美術についての寄稿多数。

[はなせないことをはなす – CRITICAL IMPULSE TALK SERIES -]
企画:Pol Maló(アーティスト)、針谷周作(編集者)、小川希(Art Center Ongoing)