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コーヒーフロート

東方悠平

2019.04.24 [水] - 2019.05.05 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

この写真の撮影は飯川雄大、それ以外は作家提供

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4月27日(土)19:00~
オープニング・パーティー

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5月4日(土)19:00~
トークイベント
出演:林卓行(美術批評 東京藝術大学美術学部芸術学科 准教授)、東方悠平

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5月5日(日)15:00~
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。

東方悠平(ひがしかたゆうへい)は、1982年生まれ、北海道出身。2008年に筑波大学大学院修士課程芸術研究科総合造形コース修了。現在は青森県八戸市に在住し、精力的な制作活動を続ける一方で「AIR-H」というアーティスト・イン・レジデンスプログラムも自身で運営しています。
2012年から、東方は活動していた関東を離れ、地方やアジア等を転々と移動するようになりました。そこで、彫刻的なモノを制作するスタイルから、参加型のプロジェクトなど作品のスタイルを様々に変化させていきます。地方に身を置くことで、地方と東京(=中央)の差異を考えたり、アジア等の海外を周ることで、資本主義やグローバリズムについても強く意識するようになったと話します。
本展『コーヒーフロート』は、今年の3月に滞在していたベトナムで行なった、地元地域の人たちと水上にカフェを作るプロジェクトがベースになっています。これまでに鳥取や神戸、ベトナムと、東方が継続して行ってきた「てんぐバックスカフェ」プロジェクトは、資本主義社会の末期的状況の矛盾を全て飲み込んでいくプロジェクトです。それは、グローバリズムの象徴としての海外のコーヒーチェーン店に、ローカルや近代化以前の物語や価値観を象徴する”天狗"を衝突させ、現代社会における閉塞感のその先を模索しようとするものです。それに加え、昨秋に青森県で発表した「天狗のお面をつけた小便小僧」も発表します。こちらは青森県南部の六ヶ所村にある核関連施設からインスピレーションを得た作品です。
東方作品の特徴の一つにユーモアがあります。現在の状況を悲観的に他人事として捉えるのではなく、笑いを誘う表現を用いつつ、自らがアクションを起こすこと。それにより、鑑賞者に、思いもよらなかったもの、異質なものとの出会いを提供できることを通じて、美術そのものに可能性を感じるのだと東方は言います。そうした東方の作品を通じ、普段何気なく見過ごしてきた物ごとについて捉え直す時間を持ってみてはいかがでしょうか。多くの皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
(周山祐未)
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東方悠平

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