藤田美希子
1986 千葉県船橋市生まれ2004 朋優学院高等学校美術科デザインコース卒業2008 多摩美術大学絵画学科油画卒業2013 ライプツィヒ視覚芸術アカデミーブックアート科イラストレーションクラス聴講生2016 ミュンヘン […]
2020.07.15 [水] - 2020.07.26 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(お菓子付き)
心の中に広がる森を描いた長さ10mの絵巻を展示します。
この作品は2019年より約1年をかけて鳥取・ノルウェーで制作し、人間に本来備わっている本能を呼び覚ますことをテーマに描きました。
人の心を深い森に例え、そのなかに足を踏み入れ奥底に眠るものを探ります。
観る人が自身も心の中を歩くように絵巻をたどり、本能を見つめる時間になればと思っています。
絵巻の世界を描いた新作の小作品も展示します。
藤田美希子
<会期中イベント>
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7月25日(土)19:00~
「オンゴーイング・スタジオ」2020/07/25
地方で生まれる場所づくりとアート
ゲスト:大谷悠 (都市研究者・まちづくり活動家)
その①
https://youtu.be/eezGeEYzKOE
その②
https://youtu.be/WS7rxQG2zhQ
ライプツィヒー尾道で人が集う場所作りを実践している大谷悠さんをゲストに迎え、今地方で起きている新しい場所づくりとアートとの可能性について、コロナ後の人々の集い方などお話を聞いていきます。
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7月26日(日)15:00~
「オンゴーイング・スタジオ」2020/07/26
『Pre Ongoing School』
https://youtu.be/r62MY9GLgJo
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャーをインターネットで配信します。
この度 Art Center Ongoing では約 7 年ぶりとなる、藤田美希子による個展「Forest」を開催いたします。藤田は 2008 年に多 摩美術大学油絵学科を卒業後ドイツに渡り、2016 年ミュンヘン造形芸術大学のディプロムを取得後帰国。現在は鳥取県鹿野町 を拠点に制作場所を構え、鹿野芸術祭の企画・運営などにも携わるなど精力的に活動を続けています。 今回オンゴーイングの空間で展示されるのは全長 10m にも及ぶ絵巻作品です。紙に膠を引き、油彩を何層にも重ねて描かれて います。この絵巻全体を見るためは鑑賞者自身が端から端までを歩きながら鑑賞しなくてはなりません。この歩きながら絵を 見つめるという行為を通して「心の奥を探るような体験」ができたらと語る藤田。以前から森を題材としてきましたが、描か れる森が段々と人の心の中を表した心象風景へと変化していきました。 絵巻は昨年鳥取県で発表され、心の中に広がる鳥取県鹿野町の風景をモチーフに描かれました。今回、今年のはじめに滞在制 作を行ったノルウェーでの加筆に加え、裏面には新たに広い海と岩山が描かれることによって、遠く離れた風景同士が裏表一 体となった作品として再び展示されることになります。 鳥取県鹿野町では周りを取り囲む豊かな森、またノルウェーでは海とフィヨルド(氷河の侵食作用によってできた入江)が目 の前にある場所で滞在制作を行ってきたということもあり、自然の雄大さの中で新しい刺激を受けたのだといいます。藤田は その場所の風景のみを描くのではなく、制作場所での関わりあいを大切にし、その土地での暮らしや町の形成などにも興味を 持ちながら制作を行ってきました。そんな彼女の描き出す暗い森の中のイメージは、美しさと恐ろしさをも持ち合わせています。 すべてを包み込む森や海は、言語化された都市生活とは対極に存在する幻想的な風景のようであり、私たちに絶え間ない変化 が訪れてもなお、永遠の時を刻みながら存在し続けるのです。 藤田が描きだす心の奥深くの風景たち。絵巻をたどりながらぜひご高覧ください。 (吉瀬さくら)
1986 千葉県船橋市生まれ2004 朋優学院高等学校美術科デザインコース卒業2008 多摩美術大学絵画学科油画卒業2013 ライプツィヒ視覚芸術アカデミーブックアート科イラストレーションクラス聴講生2016 ミュンヘン […]