Art Center Ongoing

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ぼくの好きな先生(方)/My Favorite Master(s)

小川格

2019.06.05 [水] - 2019.06.16 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

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6月8日(土)18:30~
オープニングパーティー&ミニライブ
act::Itaru Sentimental Hospital (from Tanjimen)

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6月15日(土)19:00~
オンゴーイング・コレクティヴメンバーによる公開座談会
「絵/感情/言葉」 
基調講演:小川格
出演:出津京子、片山真妃、斎藤春佳、高石晃、宮本穂曇、榎本耕一(ゲスト)、丹治匠(ゲスト)

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6月16日(日)14:00~
Pre Ongoing School(ご参加条件:ハサミが使えること)
作家によるコラージュのワークショップ「誰でもマティス!?」+ 展示作品解説

この度Art Center Ongoingでは、小川格(おがわいたる)による個展「ぼくの好きな先生(方)/My Favorite  Master(s)」を開催いたします。
小川はこれまで、豊かな色彩と柔らかな筆触で、何とは特定できない「物体(のようなもの)」を繰り返し描いてきました。絵画空間を漂う様々な形の「物体(のようなもの)」は、外殻だけを有し、内側は空っぽの存在に見えます。それは鑑賞者の眼に、時に悲しげに、また時に優しく映ります。作品は鑑賞者の感情や、言語化以前の分かつことのできない感覚を受け入れる器として、静かに佇んでいるのです。
本展「ぼくの好きな先生(方)/My Favorite  Master(s)」では、小川の新たな試みとして、美術の巨匠の名画に改めて向き合い制作された作品群をご覧いただけます。画学生時代から巨匠達の作品に憧れ、彼らを先生として仰いできたという小川。今もなお「描くことも観ることも、絵を好きな気持ちに全く変わりはない」と語ります。
本シリーズは「自身のアトリエで、画材であるテープの集まりを眺めていたとき、ふと巨匠の絵を思い出した」ことをきっかけに制作され始めました。小川は独自の切り口により、名画を参照した新たな表現に挑戦します。
柔らかな光と色彩の中に現れるどこか見覚えのある形態は、鑑賞者の記憶から特定の何かを引き出そうとします。しかしそれは達成されることなく、意識と無意識の境界を行き来します。どのように観るかは、鑑賞者に委ねられているのです。
絵画という人間にも似た有機的な存在と、見る者との間で交わされる、もうひとつの言語形態。描くことと観ることの喜びを内包した小川の絵画世界を、ぜひ多くの方に直接ご覧いただければと思います。
(篠原佳那)

Itaru Ogawa

Born 1969, Tokyo , Japan Lives and works in Nagano, Japan1993-1997 Studies painting, Royal Academy Of Fine Art […]