Art Center Ongoing

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『うちんこ』から『〈セイセイ○〉』まで

大木裕之(アーティスト)

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僕が吉祥寺のArt Center Ongoingに初めて行ったのが・・・、吉祥寺シアター前でボーッと煙草を吸っていたらたまたま芹沢高志が前を通りかかり、話しているうちにOngoingのことが出て場所を教えてもらいそのまま訪ねていった・・それが最初・(2009年か2010年か想い出せない)、、
そのうち、2010年秋の〈Ongoing祭り〉の中で1日のイベントをやることになり~~「吉祥寺の日曜日」と名づけ・・僕が小6まで吉祥寺の近くに住んでいたり、の「地域性」/ongoing!、!2010年6月はちょうど吉祥寺に住んでる菅直人が首相になったので『菅直人映画』をつくってその「吉祥寺の日曜日」で上映しよう~ とOngoing cafeで酔っぱらったノリでキめテ。
・・・その9月の「吉祥寺の日曜日」が僕の初めてのOngoingでのアート / アクション・となる~で『菅直人映画』は結局イベント本番始まってからも撮影し、最後にその6月~9月(撮りたてホヤホヤの、みているお客様自体も映ってる)の素材をそのまま流す・という僕らしいイベントになったと思う(ゲストも木村由紀、aokid、ヌケメ?など幅広く呼んで)トータル / パフォーマンス

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で、Ongoingでの最初の個展『うちんこ』が翌2011年6月におこなわれた。この時は今おもえばまだ「美術の」インスタレーション個展をやろう~という意識が強く、かつ映像 / 映像制作との両立 / 共生??もめざし~~これはもちろん今なおズッと葛藤対象だが~~会期中『うちんこ』という新作を撮って、、しかし『菅直人映画』と違い個展会期中だけの撮影ライブ / キロクで、会期前半撮影したラッシュを会期途中から流したりしたが、会期中のライブインスタレーションが「ブツ」による、そしてドローイングの更新、「建築」・・・などやりたいことが多過ぎて、、さらに、そう、震災があってその3ヵ月後・・映像撮影発表とブツのインスタレーションを「巧く」仕上げようとかのキにはならない力も働いていたのか?とか、今、想い返すと思いもする・・(映画『うちんこ』も、とりあえずまとめて見せることもせず終了したはず)ということで2013年5月~6月の2回目の個展『100年、200年~うちんこ2』では、美術や映像のインスタレーションというよりライブ / パフォーマンスに重点が移ってきた、、
ちょうど1913年5月29日のバレエ「春の祭典」の初日から100年後の2013年5月29日が個展初日で(というかその日に合わせた?)、オープニングパフォーマンスとして〈100、0年後の祭典〉を行った。この時は直前に「レーリヒ」との重要な邂逅!があったり、さらに会期最終日前日に菅直人がゲストに来てくれることになり!、中断していた『菅直人映画』を本番トークで撮影するパフォーマンス?になったり、、 しかし「映像」の側からいうと、初日のパフォーマンス〈100、0年後の祭典〉は『メイⅡ』という別の磁場で制作している映画の一部として撮影されたし、菅直人 / トーク・パフォーマンスも『菅直人映画』の撮影にはなったが会期中には上映する気は無く・・ つまり、展覧会自体の位置づけが、展示 / インスタレーション的要素はもちろんパフォーマンスさえ、よりアクション的というか、映像のもってる時間 / 空間のトビ自体を収拾しないでというか・・・

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という意味では、一方で、Ongoing / 小川希くんは映画 / 映像の今についてリアルで、2011年、2012年に吉祥寺の今は無きバウスシアターという映画館と提携し、映画館で美術の?映画 / 映像を「上映」する企画を行い僕も2回とも出品したが、どうもベストな作品を出品できなかった・(今、思えばなのだが)だが、、 2014年4月、とうとうバウスシアターが閉館することになり3回目のOngoing 企画が生まれ僕も出品することになり、、 中途半端になっていたままだった『うちんこ』と『菅直人映画』を合体させようと思いつき・・ これが『うちんこ×菅直人映画』というささやかな短編になり、僕としては2回の個展と、そもそもの『菅直人映画』がどうにか融合 / 結実できた感をもてた(僕としてはまだまだOngoingの映画作品だが、、、)

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〇〇〇〇ということで、2015年11月の3回目の個展〈ミオキ / セイセイ〉では、新作映画『ミオキ / セイセイ』を会期中撮影するがその素材はみせもせず、毎夜ながれで客をみてテキギ過去の映画上映とゲストトーク / パフォーマンスをする(個展最終日の前夜柴田聡子に電話していきなり最終日キてもらったり)・もう展示ではなくトータルな時間 / 芸術~で2017年9月の4回目の個展『〈セイセイ〇〉』で、なぜか2017年3月のコロンビアロケの新作タイトルが『セイセイ』となり、個展会場では『セイセイ』ラッシュと『ミオキ / セイセイ』ラッシュを流しもはや1つ1つの個展うんぬんのコトではなく、状況~ネオシチュアシオニスト / ファミリーコンステレーションファシリテーター「テキ」テキギ・オンゴーイングコレクティブもネ、21世紀のあたらしい状況 / ファミリー~社会と個人・Ongoing!
Ongoing10周年 おめでとう!!