Art Center Ongoing

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2016

山本篤

2016.01.06 [水] - 2016.01.17 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

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1月9日(土)
19:00~
Ongoing8周年記念パーティー

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1月10日(日)
19:00~
Ongoingのこれまでと、これからと、アジアのこと
トーク:Ongoingディレクター 小川希

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1月16日(土)
19:00~
ゆったり夕食会

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1月17日(日)13:00~
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。
お好きなケーキとお飲物がついてきます

隔年でやってくる、新年名物、山本篤の個展。4回目のタイトルは、そのまま『2016』。山本は意味不明な映像を量産しつづけている。「自分が本当に見たいと思うイメージを作品に落とし込んでいる」というようなことを本人は時々話すが、その説明を聞いた上で改めて山本作品を見てみると彼の人格自体を恐怖に感じさえする。「ねえ、なんなのこれ?」と。ただ、意味はわからないのだけど、どうしてだか笑えてくる。わけのわからないものを前にし、ただただ笑うしかない、みたいなのともちょっと違う。なぜなら、笑いのあとに悲しみの感情が喚起されることがあるから。山本の映像の中に埋め込まれた笑いと悲しみ。この二つの相反する感情が同居するものを考えてみたら、「人間」という自分自身も含まれた存在に行き着くのであった。「人間」の存在の意味なんて全然わからないけれど、笑えてそして悲しい。2016年の一発目、本展で、山本は本人初となる長編映像を発表。これまでの一発ギャグ的な作品の波状攻撃ではなく、多くの要素が一本の映像作品としてまとめあげられている。あいかわらず意味は全然わからないけれど、そこには紛れもない「人間」が映しだされていた。
小川希(Art Center Ongoing)

山本篤

1980年、東京都生まれ。多摩美術⼤学絵画学科油画専攻卒業。現在、東京を拠点に活動。現代社会が抱える問題を切り口にしたフィクション作品からごく私的なドキュメンタリー、コント的な実験作品など多彩な映像作品を意欲的に制作する […]