Art Center Ongoing

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Seeing Double

Øyvind Renberg

2014.06.25 [水] - 2014.06.29 [日]
6月25日〜27日15:00-21:00、6月28日、29日12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

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6月25日 (水) 20:00~
作家を囲んでのオープニングパーティー


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6月27日 (金) 20:00~
『世界中の何でもないところに、大事なものは何でもなく隠れている』
スペシャルトーク

登壇者:武川寛幸 (バウスシアター)、淺井裕介 (画家)、小川希 (TERATOTERAチーフディレクター)
司 会:細川葉子 (写真家)


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6月29日(日) 18:00〜
作家を囲んでのクロージングパーティー&ØyvindのOngoing AIR 報告会


“Seeing Double”

Cast:
The Friends
Aoki “Aokid” Naosuke: Fisherman
Taku Yoshida: Postman
The Bartenders
Demizu “Demy” Kentu: Bartender #1
Kyle Yamada: Bartender #2
The Drifter
Satoshi Katagiri:
Costumes and soft set pieces:
Miho Shimizu
Camera:
Michiko Tsuda
Makeup:
Mizuyo Takamura
Special thanks to:
Nozomu Ogawa and the Ongoing Staff, Kanako Iwanaka and Miho Shimizu
Produced at
Art Center Ongoing, Tokyo

Øyvind Renberg(オイヴィン・レンバーグ)は、ノルウェー出身、ベルリン在住のアーティストです。日本人アーティスト清水美帆と共に、Danger Museumというデュオを結成し、これまで世界各地で発表を続けてきました。Danger Museumは、「可動の美術館」をコンセプトとし、Renbergと清水が旅先で出会ったその土地特有の景色や文化、そして日常をモチーフとした作品を生み出していきます。
ニューヨーク市の高速道路の外壁の一部を使って2013年に制作した『ダムスゴード』は、Renbergの母国であるノルウェーのフィヨルド(氷河による浸食作用によって形成された複雑な地形の湾・入り江)と、18世紀の建造物であるダムルゴード邸の鴨の池を描いた作品です。熱帯を彷彿とさせるショッキングピンクに彩られた本作は、Danger Museumの絵巻物シリーズの一作で、時間軸を感じさせるストーリーが展開されています。温帯気候のニューヨークでは見ることないフィヨルドが、真逆の生態系の風景へと変化していく様子は、コンクリートの壁に囲まれたマンハッタンに一時の憩いの空間を作り上げたかのように見え、どこか異様な雰囲気をも漂わせていました。
近年は個人名義での制作も開始。2014年発表の『Market, video tableau』は、ローマの市場と中世の絵画をモチーフにした、複数のシークエンスからなる映像作品シリーズです。『tomorrow/yesterday』というタイトルの舞台は、まだ社会階級が色濃く現れていた中世。一人で八百屋を営む町人女性と彼女を訪れる男性たちの日常を描くことで、現代とかけ離れたように見える生活の中に、今も変わらない人間の感情をあぶりだそうとしました。
今回発表する『Seeing Double』は、Renbergの目に映った日本の日常風景からインスピレーションを受けた作品です。偶然性を期待するのではなく、自身の想い描いたヴィジョンを忠実に再現することに努めたいと話すRenberg。本作も彼のそうした世界観が色濃く反映され、同時に発表する前作『tomorrow/yesterday』との関連性もみられそうです。一週間限りの展示になりますが、彼の長く続く作品郡の1つを、ぜひこの機会に多くの方々にご覧いただければと思います。
(滝澤幸子)

Øyvind Renberg

Born in Oslo, Norway, 1976. BA Fine Art, Goldmiths College, London 2000. Renberg´s work explores storytelling […]