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Ongoing Collective

Ongoing Collective

2016.07.23 [土] - 2016.08.07 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

2016年夏、日本の東京において、Ongoing Collectiveを結成します。
設立メンバーは、アーティスト34名、ミュージシャン1名、キュレーター6名、コーディネーター4名からなる全45名。東京の吉祥寺にあるArt Center Ongoing ディレクター 小川希の呼びかけによって集まりました。国内外の展覧会、アートプロジェクト、シンポジウム、レジデンスやイベント等に積極的に参加していきます。
Ongoing Collectiveが目指すのは、オーガニックな集団です。それは、なんらかのシステムや規律のもとに形成されるのではなく、より人間的な関係性によって成り立っていくもの。メンバーの間にヒエラルキーは存在せず、集団としての決定は、話し合いやその場のノリによって行われていきます。通常オーガニックという言葉は「有機的」と訳されるかもしれませんが、むしろ「テキトー」という日本語が一番近いのかもしれません。いい意味での「テキトー」です。
Ongoing Collectiveは、シェアーの思想を尊重します。シェアーするのは物理的な何かだけではなく、能力やアイデアそして考え方なども含みます。一人では高すぎる壁であっても、様々なモノやコトをシェアーすることによって乗り越えられるかもしれない。また、こうした手法は、Collective内部だけではなく、例えば、他のプロジェクトやコミニティーとのコラボレーションなどでも可能になるでしょう。閉じるのではなく開くこと。小さな縄張り争いではなく、大きな目標をシェアしながら共に志向すること。そこに私たちが進むべき未来があると信じています。
Ongoing Collectiveは、なにか一つのイデオロギーによって集まった集団ではありませんが、あえて一つだけ言語化するならば「個人主義の限界を超えていくもの」になりたいのです。もちろんアーティストとは元来孤独な存在ですし、制作活動とは一人だからこそ生み出せることが沢山ある。Ongoing Collectiveのメンバーも個人としての活動を中心においていますし、それ自体を否定するわけではありません。ただし、そうした個としてのアーティストの存在が、「個人主義」と必ずしも結びつかなくていいと思うのです。お互いを信じ、許しあいながら、個人では成し遂げられない様々なプロジェクトを緩やかに進めていくこと。オーガニック=テキトーな集団だからこそ、それが可能になるのだと考えます。
個人主義の限界を超えて、その先にあるであろう明るい未来を目指す。Ongoing Collectiveは、アートという羅針盤を手にその壮大な実験の第一歩を踏み出します。

Ongoing Collective
Founder/小川希

http://ongoingcollective.jp/

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Ongoing Collectiveの活動に興味を持っていただける方々
Ongoing Collectiveは、今後、他団体やプロジェクト等とのコラボレーションも積極的に行っていきたいと考えています。
国内外の美術館、コレクティブ、レジデンス、アートプロジェクトなど、私たちと一緒になにかやってみようという方がいらっしゃいましたらぜひお気軽にご連絡ください。
info@ongoingcollective.jp

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Ongoing Collectiveのお披露目となる2016年7月23日(土)〜8月7日(日)の展示会期中はコレクティブのメンバーの作品展示や各種イベントに加え、ラジオ局「Ongoing Radio」が登場!!
http://www.ustream.tv/channel/cMz6PXYbxBD
2階の特設ブースで生放送を含む様々なプログラムが展開します。
「Ongoing Radio」のタイムテーブルは以下からご覧いただけます。
http://ongoingcollective.jp/2016/07/22/206/

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7月23日(土)10:30 – 13:00
『ワークショップ』
主催アーティスト:Sam Andreae、蛭子未央
二階スペースでワークショップを行います。

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7月23日(土)19:00 –
『オープニングパーティー』
Performance : 村田峰紀、滝川、and more!!

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7月24日(日)19:00 –
ディスカッションイベント
『政治と芸術』
2/3という数字が破られた今、わたしたちの未来はどんよりと曇りはじめているかのようだ。
そんなに遠くもない灰色の空を見つめながら、今、何を思い、何を考え、そして、これから何をしていったらいいのか。
会場にいるみんなで、「政治と芸術」をテーマに、ゆっくりと落ち着いてそんな話ができればと思います。ぜひご参加下さい。

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7月27日(水)13:00 – 19:00
『6時間の長い会話』
地主麻衣子(from 東京)とミルナ・バーミア(from エルサレム / パレスチナ)による6時間の公開生放送(英語)をおこないます。
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◾ ミルナのステートメント
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6時間の長い会話:個人や集団における不安、関心事、願望などについて
今年、私は今回とは異なる内容の6時間のパフォーマンスをおこなった。マラケシュのカフェで6時間自動筆記を行い、筆記した内容を同時プロジェクションでみせるというものだ。そして今回は、東京で麻衣子とラジオの生放送の中で会話をすることになった。
この1ヶ月のあいだ、私たちは定期的に会い、バラバラになり、他者からさらに1歩距離をとってしまったかのようにみえる今の世界でどう生きるかについて話しあった。私たちはどちらもストーリーテリングに触発されて制作しており、そのことが私たちの個人的かつ職業的でもある友情の出発点になっている。
このパフォーマンスで私たちは、私たち自身を巻き込んだいまだ書かれていない台本の一部になるだろう。
ぜひ現場に観にくるか、ここにアクセスしてほしい。
http://www.ustream.tv/channel/cMz6PXYbxBD
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◾ 麻衣子のステートメント
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私とミルナは先月東京で出会った。彼女が私の映像作品を見て、連絡をくれたのだ。
私たちは何度か会い、さまざまなことを話した。
私たちはまったく異なる状況に生まれて、育ってきた。
お互いのことを話したあと、私たちはどちらも制作の上で「個人的な話」または「個人的な歴史」を語ることに興味があるということを見つけた。
「公開で、ぜんぶ話してみよう」
私たちはこの長い長い会話を、ただのおしゃべりではなく、ストーリーテリングとしておこなう、という意思をもってこのパフォーマンスをやることにした。
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◾ プロフィール
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Mirna Bamieh is an artist from Jerusalem/ Palestine.
She obtained a B.A in Psychology from Birzeit University in Ramallah (2002-06). M.F.A. in Fine Arts at Bezalel Academy for Arts and Design in Jerusalem (2011-2013). Ashkal Alwan Home Works study program in Beirut (2013/14).
Her work attempts to understand and contemplate the ever-shifting politics, while equally questioning notions of land and geographies of in-between temporality. Recently, her work looks more at scenarios that take the language of the absurd and the ironical and uses them as tools for political commentary. In addition to that, she is working on developing works that create situational performances that use storytelling as a medium for creating a personal relationship between the participants and the artwork.
She is currently International creator resident at Tokyo Wonder Site.
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地主麻衣子。東京在住、2010年多摩美術大学美術研究科絵画専攻修了。
個人的な物語をテーマとしたドローイングや小説の制作から発展し、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを総合的に組み合わせた「新しい種類の文学」を創作する。主な個展に「新しい愛の体験」(HAGIWARA PROJECTS、2016、東京)、「おおきな口、ちいさな手 もしくは ちいさな口、おおきな手」(Art Center Ongoing、2015、東京)、主なグループ展に「リターン・トゥ トーキョーワンダーサイトレジデンス2015-2016」(トーキョーワンダーサイト本郷、2016、東京)、「Unusualness Makes Sense」(チェンマイ大学アートセンター、2016、チェンマイ)、「Zero Gravity」(Matadero Madrid、2015、マドリード)、「「仮想のコミュニティ・アジア―黄金町バザール2014」(黄金町、2014、神奈川)など。
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7月30日(土)13:00-
『Ongoing Collective 映像祭』
参加作家:飯川雄大、江藤佑一、蛭子未央、大木裕之、小鷹拓郎、鷺山啓輔、鈴木光、地主麻衣子、柴田祐輔、早川真奈、東野哲史、村田峰紀、山本篤、山本高之、和田昌宏、and more!!

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7月31日(日)19:00-
スペシャルトーク
『東南アジア、東アジア、そして日本のコレクティブの現在』
ゲスト:松本哉(素人の乱)

ゲストプロフィール:1974年東京生まれ。リサイクルショップ「素人の乱5号店」店主。高円寺北中通り商栄会副会長。96年「法政の貧乏くささを守る会」結成以来、各地でマヌケな反乱を開始。05年、東京・高円寺で山下陽光らと「素人の乱」をオープン。その後、「3人デモ」「俺のチャリを返せデモ」「家賃をタダにしろデモ」「原発やめろデモ!!!!!」ほかとんでもないデモを行う。現在は高円寺でゲストハウス、飲み屋なども運営しつつ海外のオルタナティブスペースとの交流を深め、「世界マヌケ革命」を目指す。著書に『貧乏人の逆襲~タダで生きる方法』(筑摩書房)など。

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8月5日(金)19:00-
『オカルト研究会』
オカルトやスピリチュアルに関する話を、お酒を飲みながらみんなでひっそりと話す日。特別ライブ(act:イケダリョウ、Rock ’n’ Roll Collective、他)もあります!!

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8月6日(土)19:00-
『パパになった会議(1F) – いつかはママ会議(2F) – 今もシングル会議(屋上)』
Ongoing Collectiveのメンバーそれぞれが、現在おかれている状況から「家族とアート」について考える、Art Center Ongoing内の3会場で同時開催の会議形式のトークショー。ゲストを予定。

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8月7日(日)17:00 –
クロージングシンポジウム
『コレクティブは可能か?』
Ongoing Collectiveのメンバーが登壇し、今後の展望や可能性について語りあうシンポジウム。

この年の夏に結成された、アーティスト34名、ミュージシャン1名、キュレーター6名、コーディネーター4名からなる「Ongoing Collective」のお披露目となった展覧会。本展ではメンバーによる絵画、立体、映像などの小作品の展示の他、パフォーマンス、ワークショップ、ゲストトーク、映像祭といったイベント、そしてOngoing Radioも開局。Ongoing Radioでは毎日違うパーソナリティーを立て、様々なプログラムを放送する。Collectiveのメンバー内には、ヒエラルキーを持たせず、やりたいものがやりたいことをやるという基本方針の中で、今後どのような活動が可能なのかを探っていった展覧会。Ongoing Collectiveの活動はこのお披露目となった展覧会を皮切りに、群馬での映像祭の開催、そして2017年の石川県珠洲市の国際芸術祭の参加へと繋がっていく。 

Ongoing Collective

2016年、東京で結成。アーティスト、ミュージシャン、キュレーター、コーディネーターからなる全48名。東京の吉祥寺にあるArt Center Ongoingディレクター 小川希の呼びかけによって集まる。国内外の展覧会、ア […]