Art Center Ongoing

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ドーナッツプラネット

小山友也

2019.02.14 [木] - 2019.02.24 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

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2月16日(土)19:00~
オープニング・パーティー

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2月23日(土)16:00~18:00
イベント「再制作する」
街に出て何かを拾い、それを縫い包みにするワークショップを行います。予約不要、時間までにオンゴーイングへお越しください。

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2月24日(日)15:00〜
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。

この度Art Center Ongoingでは、小山友也(こやまゆうや)による個展「DONUT PLANET ドーナッツプラネット」を開催いたします。
小山はこれまで、「コミュニケーションの要素を解体、再構築しながら、既存の枠組みの可視化と侵食によって未来を模索する」という動機のもと活動を行なってきました。東京造形大学CSLABでの企画運営や、30年後に映画制作を控えリサーチや下準備に取り組むアーティストユニットSpaceOperaなど小山の活動は多岐にわたりますが、とりわけ、彼がパフォーマティブな所作を介して対象にアプローチするとき、その行為は自らの身体を用い、対象の持つ可能性を丁寧に吟味しているようにも見えます。
この度の個展では展示名にも含まれる、「ドーナッツ」というモチーフが様々な形で登場します。ドーナッツは、日本では1970年代に大手チェーン店が本格的に進出して以降、手軽にカロリーを摂取することのできるファストフード、気軽に食べられるおやつの一つとなりました。
甘くて美味しいドーナッツを買い食べることは、日常にささやかな楽しみを上乗せする手段のひとつです。しかし一方、量産型の安価なドーナッツを嗜むことは、恒常的な大量生産/消費のサイクルを、また、その中で生じる歪みを誰かに引き受けさせてしまう社会を、望まずとも下支えする小さな一手であるともいえます。
自身も通勤の道すがらドーナッツを買い、移動しながら食べることがあると言う小山。この終わらない円環状の関係性の中で、ドーナッツを食べながら歩く、歩きながら食べ楽しむことは、(それが例えその不本意な状況を持続させてしまう側面を持つとしても)、どうにかこうにか「外側」の社会と折り合いをつけて生き残るための、(もしくは閉じこもらないでいるための)、有効な手段であるのかもしれません。
ご存知の方も多いかもしれませんが、オンゴーイングの向かい側にも長らくドーナッツ屋がありました。ちょうどオンゴーイングが営業を終え店仕舞いする頃合いから、入れ替わりのように夜だけ営業していたこのドーナッツ屋ですが、本展開始を前に閉店してしまいました。道路を挟んでこちら側で、DONUT PLANETは開いています。皆様是非のぞきにいらしてください。
(津賀恵)

小山友也

1989年生まれ 埼玉県出身−2013~2043 SPACE OPERA2015~2019 CSLAB管理人2016~ Ongoing Collective所属  個展2020 “景色と配置”〈引込線/放射線〉 […]