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53丁目のシルバーファクトリー

地主麻衣子

2018.04.11 [水] - 2018.04.22 [日]
12:00-21:00 定休:月、火 入場料:¥400(セレクト・ティー付き)

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4月13日(金)20:00~
Ongoing AIR x KUNCI x JPF
『そしてジョグジャとは?』

スピーカー:
小川格(画家)、増山士郎(アーティスト)

以下スピーカーより一言:
週の半分以上は必ずナニカが起こる!ジョグジャ滞在がもたらした新鮮な衝撃、アートと世界との切り結び方の目撃、そして分厚い友情は、一生涯残るであろう刻印を心の深い場所に刻み込んだ。その魅力を地主さん、増山さんと共にひと時、皆様と分かち合えたらと願います。(小川格)

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ジョクジャが熱いと美術関係者の多くが噂している今、現地の重要なアートコミュニティRuang MES 56に国際交流基金アジアセンターの助成で滞在した。世界中のレジデンスを経験したタフな自分でさえ驚きの毎日、型破りな体験。皆さんに披露できれば幸い。(増山士郎)

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4月14日(土)19:00~
オープニングパーティー

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4月21日(土)19:00~
『くちびるから散弾銃(ニューヨーク・フェミニズム編)』トーク
ゲスト:百瀬文(アーティスト)

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4月22日(日)15:00〜
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。

この度Art Center Ongoingでは、地主麻衣子(じぬしまいこ)による個展『53丁目のシルバーファクトリー』を開催いたします。
地主はこれまで様々なメディア・手法を組み合わせながら、新しいストーリーテリングの提示を探ってきました。「新しいストーリーテリング」とは、他者とのコミュニケーションを介してストーリーが進行していく中で、その手法自体も展開していく、柔軟な質を持つものです。
2014年発表の『馬が近づいてくる音』(blanClass, 神奈川)、2016年の『新しい愛の体験』(HAGIWARA PROJECTS, 東京)、そして2017年の『欲望の音』(LIVE International Performance Art Biennale, バンクーバー)では、地主とパフォーマーの対話に第三者の干渉および撮影が入る仕組みが作られ、それぞれ実践されました。そこでは、ある主題についての対話が地主の穏やかな誘導のもと行われ、舞台上のパフォーマーたちはそれぞれ、彼女が提示するひとつひとつの視座を一度咀嚼した上で、再び主題をみつめなおす行為が指示されました。
地主は、彼女が提起する主題と私たちの生活とが交わる点に着目し、その存在を示唆します。しかし同時に他者を通して、彼女の持つその多彩で複合的な視座を一度解体し、観客にその再編集を委ねようとします。進行するに連れてどこまでもその枝葉を伸ばしてゆく地主のストーリーテリング、観客は自身でそれを切り取り再構成することによって、世界をみる視座を新たに獲得しなおすことができるのです。
本展『53丁目のシルバーファクトリー』では、地主が昨年ニューヨークに滞在した際に撮影した映像を用いたビデオインスタレーションをご覧いただけます。マンハッタンの53丁目、5番街と6番街とその間にあるもの、そして地主がそこから想起したものを、彼女はどのように私たちに語ろうとするのでしょうか。皆さま、ぜひこの機会に確認しにいらしてください。
(津賀恵)

地主麻衣子

1984年神奈川県生まれのアーティスト。多摩美術大学大学院絵画専攻修了。ヤン・ファン・エイク・アカデミーのレジデンスプログラムなどに参加。映像、インスタレーション、パフォーマンス、テキストなどを総合的に組み合わせて作品を […]