2011.03.22
Art Center Ongoingは、2011年早春、皆様のご厚意に支えられて3周年を迎えることができました。
 大きな美術館と貸画廊とコマーシャルギャラリー、そして公募展ぐらいしか若い表現者が活路を見出せない――日本のアートを取り巻くそうした現状に問題意識と危機感を抱いて、わたしたちのふだんの生活に地続きの場で、恒常的に社会と現在進行形の表現がわたりあっていく場を築こうと、吉祥寺の古い民家を借りて、たくさんの作家有志とともにリノベーションし、「アートセンター」として息吹を与えたのが2008年1月26日。そして今日まで、美術/デザイン/音楽/ダンス/演劇など、あらゆる表現の先鋭たちをノンストップで紹介し続けてきました。
 そのプロセスの中で、これまでの活動と信用を担保とし、今春より来場者の皆様から¥400のギャラリー入場料をいただくという、新しいステップを踏み出すことに致しました。
 Art Center Ongoingでは、意欲的な現在進行形の表現を発信し続けることを唯一最大の目的として、展示作家から展示スペース賃貸料は一切徴収せず、代表の小川希のディレクションで各回の展示等イベントを構成しています。また作家や作品を、世界のアートマーケットで売買するという目的で扱うこともしていません。しかし、大きな後援者があるわけでもないため、これまでの3年間、1Fカフェの飲食収入+個人的な赤字補填というかたちでその運営を維持してきました。
 そもそも、音楽のライブやコンサート、演劇やダンスの公演では当然となっている入場料=作品鑑賞への課金が、なぜアートギャラリーでは御法度なのか?――この疑問はArt Center Ongoingの設立以前より厳然とありました。そして理屈だけではなく、これまで70におよぶさまざまな企画に挑戦し、徐々にではありますが、東京では数少ないインディペンデントのアートスペースとして認知されはじめ、これからの時代を担うであろう多くの若きアーティストたちが頻繁に出入りするスペースへと成長することができました。この状況をふまえ、新鮮で純粋な表現の生き生きとした発表の場を維持していくため、また、一部収益を作家に還元し、より明確な「責任」を持ったアートを発信し、社会へもっと歩み寄りながら、従来の疑問に一石を投じてみたいと考えています。
 どうぞ皆様のご理解ご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
 また、同時に今春、「Art Center Ongoing 友の会」も発足します。Ongoingの活動を、より強くご支援ご賛同くださり、一緒にアートシーンを盛り上げていきたいという方は、ぜひ別途案内をご参照の上、こちらにご加入いただけますと幸甚です。
 本年もハイスピードで走り続けるArt Center Ongoingのプログラムに、ぜひご期待ください。
 なお、入場料には、1杯のオンゴーイング・セレクトティーの無料サービス券が含まれています。ご来場の際にはぜひ、あわせて1Fカフェもお楽しみください。